【第1回】


イスタンブールを遥かに望む丘の上をイメージした“TEA HOUSE オデッサ イスタンブール”今や伝説となったカフェは、渋谷の東急BUNKAMURAから松涛美術館方向に徒歩一分ほどの所にありました。
フランス十九世紀末の作家ピエール・ロティが、金角湾の落日にシルエットで浮かぶ幾多のモスクのドームやミナレット(尖塔)を眺めながら、友人に茶をすすめ、かの“アジャーデ”を書いたカフェがイメージの中心です。
内装は、イスタンブールの“ロティのカフェ”と、黒海をはさんでロシアの南の玄関口、港街オデッサの淡い陽光が射す保養地のカフェスタイルとを融合させていました。
ロティも愛したという猫に因んで、ちょっと寂しげなネコが店のキャラクターとなっていました。その名もヤン。


写真1 TEA HOUSE オデッサ イスタンブール外観。看板はいずれも町田氏の手描き手作り。今は自宅の壁と倉庫に保存されている。

写真2 入口のドアを開けると異世界の空気が漂っている。



写真3 窓に向かう(撮影のため無人の)店内

写真4 故意に黒塗りをまだらに仕上げた板壁に向かう店内。この板材も解体後町田氏の元に保存されている。


絵1、2 キャラクター、ヤンが描かれた最初期の絵ハガキ。店内で販売されていたが、かなり人気が高かったという。




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未知谷 ヤンの世界