未知谷の刊行物【海外文学】



 
家と幻影 リーリャ・ブリークの家
インナ・ゲンス=カタニャン 著 / 黒田陽子 訳
四六判上製256頁+カラー口絵16頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-329-7 C0098



未来派詩人マヤコフスキーの女神リーリャ・ブリーク――
20世紀の芸術家を虜にした大胆で先進的な女性
 
夫の義母が、かのリーリャ・ブリークである出会いに
晩年を共に過ごし、家ごと彼女の遺品を受け継いだ著者
ピカソ、レジェ、リーリャの妹の夫アラゴン、シャガール、
パステルナーク、ピロスマニ、パラジャーノフ……
リーリャへ親愛のしるしに贈られた絵画、手紙が
その華やかな記憶を語り出す――
日本映画研究者で川喜多賞を受賞した著者の
ユダヤ出自のゲンス家が辿った数奇な軌跡を含めて描く
20世紀ロシアの、生の物語。母と娘の波乱の運命!
カラー口絵16頁、図版150点収録


目  次

序文にかえて

第1部 リーリャ・ブリークの家で
13 
 1章 私が知っているリーリャ・ブリークはこんな女性
14 
 2章 マヤコフスキーの足跡を追って
27 
 3章 リーリャ・ブリークの彫刻経験
39 
 4章 ロシア伝統の盆、バター入れ、石油ランプについて
42 
 5章 リーリャ・ブリークがどんな方法でマルク・シャガールに仕事をさせたか
46 
 6章 トゥイシレルとの友情
52 
 7章 マルチロス・サリヤンからのグルジア・ソース〈サチビ〉
58 
 8章 ピカソとの出会い
61 
 9章 ミハイル・ラリオーノフは陽気に言った、「ゴミ箱へ!」
64 
 10章 ロシア未来派の父
72 
 11章 おどろくべきガレンツ
77 
 12章 レジェの家族
80 
 13章 ズダネーヴィチ兄弟
86 
 14章 ピロスマニの展覧会はルーヴルで催すべきです!
91 
 15章 破れたカンヴァスから魅力的な女性が復元された
93 
 16章 ある芸術家の魔法の手
94 
 17章 リーリャ・ブリークの手書きの本
98 
 18章 画家、空手愛好家、ハンサム青年
102 
 19章 小さな叙情詩
106 
 20章 “私にとってあなたは、無邪気な、可愛い妹”
110 
 21章 インディオの血をひく横顔
114 
 22章 「彼女は陳腐な言葉を口にしたことがない」
116 
 23章 パッチワークのカーテン
123 
 24章 麻雀遊びは危険
125 
第2部 私の家族、移り住んだ家々
131 
 1章 タルトゥの家
132 
 2章 生活はつづいていく
139 
 3章 ムーシャ
146 
 4章 二キロのバターのために
155 
 5章 根付
159 
第3部 失われた家を求めて
163 
 1章 ワーシャ
164 
 2章 〈居坐りの石〉出版所
167 
 3章 コラージュ芸術
175 
 4章 セルゲイ・エイゼンシテインの鉛筆画
181 
 5章 アフリカと東洋の異国情緒
182 
 6章 マイヤ・プリセツカヤ
185 
 7章 外交官たちのモスクワ生活
186 
 8章 画家スレープィシェフ
191 
 9章 ガヤネ
194 
 10章 ランセレーの贋作
198 
 11章 ヴィクトル・ドゥヴィードフ
199 
 12章 ふたたびセルゲイ・パラジャーノフのこと
202 
 13章 ジノヴィイ・トルカチョフ
209 
 14章 姉妹
211 
 15章 ユーリー・ゲルマンとモスクワの居住登録査証
214 
 16章 居住登録査証なしのモスクワでの放浪生活
217 
 17章 キコンゴ語
221 
 18章 日本との……KGBとの最初の出会い
223 
 19章 川喜多賞
227 
 20章 衣笠貞之助監督
233 
 21章 エディンバラ公爵の玉座で
238 
 22章 カメラアングル、写真……
243 
あとがき
248 
訳者あとがき
250 

インナ・ユリウーソヴナ・ゲンス=カタニャン
1928年エストニアのタルトゥ生まれ。未来派詩人マヤコフスキーの女神リーリャ・ブリークの晩年を傍で過ごす。ソヴィエト、レニングラード国立大学(現サンクトペテルブルク国立大学)東洋学部イラン学専攻。1990年まで芸術史研究所(現ロシア文化省管轄国立芸術学研究所)東洋芸術部門で日本映画研究に専念。研究所時代に出版された日本映画に関する著書に、『日本映画と戦争――刀とヒロシマ』『三船敏郎の生活と仕事』『日本映画1960〜1976年』『挑戦者たち――1960年代〜70年代の日本の映画監督』『剣劇と庶民劇――日本古典映画のジャンル』など。本書の他に、リーリャ・ブリークが書き残した手紙・資料を編集した『ときめきの物語』(2003、2004)を出版。1991年日本の映画芸術の発展に寄与し映画を通じて日本文化を普及させた功績に対して、第9回川喜多賞受賞。
 
黒田陽子 [くろだ ようこ]
1942年生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学専攻。1967年ソ連邦国立映画大学映画学部に入学。早稲田大学卒業後、川喜多長政氏創立の東宝東和株式会社に入社。同社役員を経て、7年間、外国映画輸入配給協会理事・事務局長を務める。その間、モスクワ国際映画祭には川喜多夫妻に同行、多くの友人を得る。日本映画ペンクラブ会員。訳書にロスチスラフ・ユレーネフ著『ソヴェート映画史』(世界の映画作家シリーズ第30巻、キネマ旬報社、1976)。


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家と幻影 リーリャ・ブリークの家
インナ・ゲンス=カタニャン 著
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