未知谷の刊行物【国内文学】



 
加藤幸子自選作品集 第四巻
加藤幸子 著
四六判上製函入 320頁 3,500円(税別)
ISBN978-4-89642-398-3 C0393



加藤幸子自選作品集全五巻 第一回配本
いよいよ刊行開始!! 隔月にて刊行予定

 
加藤幸子さんはどちらかといえば寡作の部類にはいる作家である。この場合、寡作というのはただ数が少ないということではなく、濫作をしない節度ある作家という意味だと理解してほしい。
(……)
無用な誇張や飛躍に走らず、大事な筋道を一齣ずつ着実に進んでゆく成果として、作品はいつも端正な装いに装われることになる。といっても、それは堅苦しい整然さとはおよそ掛けはなれている。しなやかな清潔さとでもいえば、この小説の美質はなんとか言いあらわせるだろうか。加藤さんは大学で農学を学んだと仄聞するが、それで体得した科学的な思考のエッセンスが、小説の書きかたに活用されているのかもしれない。
(菅野昭正氏による「推薦のことば」より/本書内容見本に掲載)
 
*第四巻月報 寄稿:梨木香歩/著者自身による自伝風エッセイ(第一回)
*内容見本呈
 
*各巻八頁月報添
川西政明、川村湊、菅野昭正、谷村志穂、梨木香歩(五十音順)
著者自身による自伝風エッセイ(全五回)
 
*次回配本:3月末予定
第五巻 本体3,500円
〈収録作品〉
家のロマンス
池辺の棲家より「狩人の夜」
 「蜘蛛娘の願い事」
極楽蜻蛉一家の贈り物より「極楽蜻蛉一家の贈り物」
 「極楽蜻蛉一家の温泉旅行」
 「極楽蜻蛉一家の春の序曲」
 「極楽蜻蛉一家の冬景色」
†詳細年譜付



目  次

野餓鬼のいた村

ミリヤムの王国
83 
夢の子供
137 
主人公のいない場所
 火の恋 228
 鳥の巣屋敷 231
 森の誘惑 234
 蟻飼い 237
 赤い山 241
 禁じられた朝 244
 卵の手品師 247
 石の記憶 251
 切り裂きフィッシャー 254
 鷹の目 257
 夜の小箱 260
 鷹と兎 264
 ぼくが飛行船を見た日 267
 水辺の闘争 271
 ピラミッド見学 274
 蝙蝠道中 278
 夢の宿り 282
 木男のアトリエ 285
 ヒトゴロシの海 288
 雪猫の賦 292
 隠れん坊の終り 295
 白蝶演技 299
 雪の日の救い主 302
 始源の谷で 306
227 
初出一覧
311 

加藤幸子 [かとう ゆきこ]
1936年札幌市生まれ。41年両親とともに北京へ渡り、47年引揚船に乗り帰国。北海道大学農学部卒業。農林省農業技術研究所に勤める傍ら、「三田文学」に作品を発表。47年自然観察グループ「小池しぜんの子」代表として活動を開始。57年「野餓鬼のいた村」で第十四回新潮新人賞、83年「夢の壁」で第八十八回芥川賞、91年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。鳥類学者樋口広芳、ピアニスト島田璃里とともにグループ「グリーンボックス」を立ち上げる。2002年『長江』で毎日芸術賞受賞。08年から財団法人北海道文学館顧問。

加藤幸子自選作品集
[第一巻]
[第二巻]
[第三巻]
[第五巻]


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加藤幸子自選作品集 第四巻
加藤幸子 著
3,500円(税別)

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