未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
近代倫理学生誕への道 民主主義の倫理と日本
堀孝彦 著
A5判上製464頁 5,000円(税別)
ISBN978-4-89642-443-0 C1012



戦後漸く手にした人類普遍の民権までを放擲する政権・政党に、
なぜ国民がかくも安易になびいてきたのか――
 
近代倫理学は、内面的道徳から政治原理を導き、
個人が制度を作れるデモクラシー論へ発展できたのだった。
 
30年間、中断をはさんで書き継がれた論考を一冊に。
実際の社会運動への参加記録や
トレルチによる人間性論の歴史概論の抄訳も含む、
「近代倫理」「道徳」「人間の本性」とは何か
深く考え抜いた渾身の力作。


目  次

緒 言

序 章 研究テーマの成立
11 
一 文学部卒業から福島大学赴任まで
13 
二 「人間性」と「人間尊重の精神」(学習指導要領)
23 
【附属資料】道徳哲学の没落と現代倫理学(訳者あとがき)
31 
第1章 習俗と道徳、現代人権道徳
39 
一 社会的活動のなかで
40 
 1 原発シンポジウム
42 
 【追録】ヒロシマとフクシマ(文明災)
44 
 2 地域と大学
51 
 3 松川事件・運動
54 
二 習俗と道徳
56 
三 核兵器廃絶と現代人権道徳
74 
第2章 「人間の本性」と西欧倫理学
83 
一 現代倫理理論における「人間の本性」概念の没落
86 
二 明治啓蒙思想における「人間の本性」理解の問題点
95 
三 自然法と「人間の本性」
102 
四 古代自然法とアウグスティヌス主義
107 
第3章 家族道徳の止揚
117 
一 古代ヘブライズムにおける「親と子」
126 
二 古代共同体における氏族制度とその改編
132 
三 第一戒による第五戒の限界づけ(少年イエスの話し)
137 
四 近代日本における二つの家族観
144 
第4章 封建的自然法とその解体 「人間の本性」概念の転回
155 
一 トマス・アクィナスにおける自然法と「人間の本性」
158 
二 ルターにおける人間観の転回
168 
第5章 プロテスタンティズムと近代世界
183 
一 敬虔主義
187 
二 プロテスタンティズムと近代および現代
196 
第6章 モラリストとイギリス革命(トレルチ抄訳)
223 
第7章 近代倫理の形成と近代倫理学
263 
一 近代倫理の形成
267 
二 制度をつくる主体としての人間
276 
三 近代倫理学の確立(一)スミス
287 
四 近代倫理学の確立(二)カント
303 
第8章 「人間性」論としての近代倫理学
327 
終 章 結びに代えて
339 
一 近代倫理学から社会科学へ
340 
 はじめに(倫理社会学)
340 
 1 倫理と経済(塩野谷とトレルチ)
343 
 2 スミス同感倫理学の射程
353 
 3 ロールズ『正義論』の意義
360 
 4 日本の社会科学
369 
二 近代倫理学と日本
378 
 1 超越との出会い
378 
 2 近代倫理学の形成と日本(大西祝)
381 
 3 日本人と良心
390 
附 論 近代倫理の屈折
401 
I 倫理学会と政治学会 学会成立史に学ぶ
404 
II 法に道徳を書き込む非常識
408 
III 第二の教育勅語
413 
IV 教育勅語と教育基本法
418 
V 戦後教育一期生のみる日本国憲法
436 
初出一覧
444 
あとがき
449 

堀孝彦 [ほり たかひこ]
1931年 生まれる
(学歴)1954年 東京大学文学部倫理学科卒業
1961年 東京大学大学院人文科学研究科博士課程倫理学専攻単位修了
(職歴)1961〜1986年 福島大学講師〜教授(教育学部)、倫理学・社会思想史担当
1986〜2001年 名古屋学院大学教授(経済学部)、同上
現在  名古屋学院大学名誉教授
(学会)社会思想史学会、日本英学史学会、唯物論研究協会、日本平和学会

小社刊の堀孝彦の著作物
[続「戦後」倫理ノート 2004-2017]


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