未知谷の刊行物【海外文学】



 
利玉芳詩選 客家文学的珠玉4
利玉芳 著 / 池上貞子 訳
四六判上製208頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-564-2 C0398



詩、エッセイ、児童文学など多岐に渡って活躍、呉濁流文学賞、陳秀喜詩賞を受賞した現代を代表する女性客家詩人の現代詩と客家詩の中から、代表的作品113篇を収録。


目  次

解説・太い幹の沈黙 杉本真維子

詩集『淡飲洛神花茶的早晨(しずかに洛神花茶を味わう朝)』より
15 
1 手相 16
2 カウントダウン 17
3 黒面の媽祖 19 4 双流泉湧十四帖 21
5 橄欖樹 24
6 地震が、私の更年期を揺さぶり出す 25
7 神木復活 26
8 烏山遺跡の出土画像 28
9 詩二編 29
10 福徳街側記 31
11 木魚とカワヒラ 32
12 台湾最南点 33
13 草山月世界 36
14 結婚披露宴 37
15 ライン 詩の旅 38
16 小さな白い花は知っている 41
17 愛染橋の上のもの思い 42
18 松島にてカモメと戯れる 43
19 籠のなかの鳥など十二編 44
20 影と台湾犬 47
21 作品二編(児童詩) 48
22 作品三編 51
23 腹ペコのオオタカ(童話詩) 54
 
詩集『夢會轉彎(夢はうつろう)』より
59 
24 五色鳥の返事 60
25 五指剣 61
26 向婆、海に叫ぶ 63
27 倒風内海 64
28 神秘の谷 65
29 桑の実摘みの季節 66
30 はるか玉山を眺む 67
31 蝋鷹石 68
32 塩の山 69
33 永久不変 70
34 レジャー農場 71
35 西部から来た女 72
36 乾杯! 台湾 74
37 温泉郷を探して 79
38 漢人の娘 80
39 簾のなか簾のそと 81
40 人影ひとつなし 83
41 人群れのそと 84
42 奇妙な星 85
43 夏のセミ 89
44 復活 90
45 かつて 91
46 紫檀の花言葉 92
47 花火 93
48 鳳凰木の下 94
49 カタツムリ 95
50 三個の羊の骨のサイコロ 96
51 静まり返った時刻 97
52 最後の藍色の上着 99
53 大水 100
54 積み藁 101
55 煙がもうもう 102
56 へいちゃら 103
 
詩集『燈籠花』より
105 
57 ひと粒の心の重み 106
58 彼らは私の足取りを封じ込めることはできない 107
59 ちょっぴり余計に平和を 108
60 注連縄 Shimenawa 109
61 バラの想い 111
62 「門」の文字分解学 112
63 雨の匂い 114
64 後山ノート 115
65 草屯のガジュマルの木の下 119
66 燈籠花 121
67 カササギと桜 122
68 花畑に闖入した子どもたち 123
69 ひまわり学生運動 125
70 千草と斜陽 126
71 夜鬼怒川に泊す 127
72 島めぐり 128
73 サクランボの首かざり 134
74 極地の春 135
75 生態海岸線漫遊 141
76 ハンガイ漫遊 143
77 桐の花の雨 144
78 センダンの小枝に花がいっぱい 145
79 春うららか柳営の南湖あたりをあるく 147
80 ザボンの花 149
81 牛墟 150
82 私たちは悪地の旅の途中にある 151
83 戦争と平和 153
84 咆哮する春 155
 
『利玉芳詩集』より
157 
85 ドア 158
86 しっぽの切れたトカゲ 159
87 弔い 160
88 血走った眼球 161
89 平安を祈る 162
90 月も黄色いリボンに繋がれている 163
91 もや 165
92 巨大なジャコウネズミ 166
93 「お化け」 168
94 しずかに洛神花茶を味わう朝 170
95 結婚 171
96 嫁ぐ(一) 172
97 嫁ぐ(二) 173
98 猫 175
99 古跡修復 176
100 酔いに任せた夜を私に 177
101 窯 178
102 菩提樹 179
103 水稲不稔症 180
104 向日葵 181
 
詩集『活的滋味(生きることの味わい)』より
183 
105 心 184
106 牛 184
107 塩 185
108 同心円 185
109 客引き運転手 186
110 放生 187
111 エレベーター 189
112 ラジコン飛行機 190
113 叶えがたい夢 191
 
訳者あとがき
193 
利玉芳年譜
199 

利玉芳 [り ぎょくほう]
1952年、屏東県内埔郷生まれ。客家人の村で育ち、台南下営へ嫁いだ。詩のサークル『笠』、『文学台湾』会員。客家人女性詩人として台湾で高く評価されている。これまで小学校代理教員、ラジオの子供向け番組のための詩の執筆、大学講師などを務めた。また地方の文芸コンテスト審査員、「年度詩作」選考委員などを歴任している。
1986年に呉濁流文学賞、1993年に陳秀喜詩賞、2016年に栄後台湾詩賞、2017年には客家傑出成就賞(言語・歴史・文学部門)を受賞。以前は「緑莎」というペンネームで散文集『心香瓣瓣(心のひだ)』を発表、現在は本名で多くの詩作を発表している。当初は中国語で散文など小品を執筆していたが、結婚後に現代詩にふれ、台湾語を学んだ。作品には詩人のまなざしがあふれ、多くの言語や多文化的な人生経験を通じ、世界各地へ旅行した際の景色や文化、世間のことなどを感動的な言葉で表現している。その言語は客家語、台湾語、中国語などを用い、繊細な情感を紡ぎ出す。客家語の詩の要素の多くは、幼い頃に暮らした文化や景色のイメージから来ており、「嫁」、「稈棚」、「還福」、「濛紗煙」、「最後的藍布衫」などの作品がある。児童文学の作品がいくつかあるほか、『活的滋味(生きることの味わい)』、『猫』(中国語・英語・日本語)、『向日葵』、『淡飲洛神花茶的早晨』、『夢会転彎』、『台湾詩人選集─利玉芳集』、『燈籠花』、『島嶼的航行』(中国語・英語・スペイン語)、『放生』などの詩集がある。
 
池上貞子 [いけがみ さだこ]
1947年埼玉県生まれ。跡見学園女子大学名誉教授。詩集に、『黄の攪乱』、『ひとのいる情景』(以上、詩学社)、『同班同学』(リーベル出版)。著書に、『張愛玲――愛と生と文学』(東方書店)。主な訳書に、張愛玲『傾城の恋』(平凡社)、朱天文『荒人手記』(国書刊行会)、齊邦媛『巨流河』(共訳、作品社)、焦桐『完全強壮レシピ』、席慕蓉『契丹のバラ』、也斯『アジアの味』、杜国清『ギリシャ神弦曲』、夏宇『時間は水銀のごとく地に落ちる』(以上、思潮社)など。

客家文学的珠玉
[ゲーテ激情の書 客家文学的珠玉1]
[藍彩霞の春 客家文学的珠玉2]
[曾貴海詩選 客家文学的珠玉3]


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