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金色の川
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井岡道子 著
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四六判上製288頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-753-0 C0093
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人は多く
卑近な富や快楽に惑わされる
しかし遥か遠く
夢を追う者も少なからずある
人情味や穏やかさに缺ける東京の
生活に疲れ、三歳を迎える源太を
伴ない親の暮らす山村にUターン
した智子は、村祭りに友人が主宰
する舞踏集団の公演を企画──
(金色の川)
自立した木彫家を目指すユリ子は
美大卒業の直後に鈴を出産、以来
十余年アルバイトと子育て、作品
制作に明け暮れる。美を追求して
止まない母と娘に生活苦が─
(ママギャング)
裏山の崖から滑り落ちた十二歳の
敬吾はタイムスリップして幕末は
土佐の秘境に紛れる。匿まわれた
炭焼き小屋の娘八歳のタエに読み
書きと計算を教えることに─
(龍馬を追いかけて)
シングルマザー二人の子育て譚と
幕末に教育に目覚めた少女の物語
中篇三篇を収録
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目 次
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頁
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金色の川
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5
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ママギャング
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111
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龍馬を追いかけて
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187
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井岡道子 [いおか みちこ]
愛媛県生まれ。18歳から32歳まで京都在住。グラフィック・デザイナーとして広告代理店、デザイン事務所等勤務。その後上京、フリーランサーとなる。2004年より執筆活動始める。2007年「父のグッド・バイ」(山梨日日新聞社・やまなし文学賞受賞により)発行。2015年「次ぎの人」で第一回林芙美子文学賞受賞。著書に『麝香豌豆(スイトピー)』(未知谷)。
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