未知谷の新刊案内

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きよしこの夜 サンタクロースが血を流す
荻原雄一 著
四六判上製240頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-762-2 C0093



14歳でした。父の家庭内浮気。母の家出・自殺行為。
あれから60年。やっとあなたに告白できました……
 
現実は矛盾と不調和に満ち
少年は秩序を希求しむしろ
暗黒の情熱へと誘導された



 
ロシア反体制派の人々II
文化人・知識人他編
Ваш голос звучит в тишине

藤崎蒼平,セルゲイ・ペトロフ 著
四六判上製288頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-761-5 C0031



ロシアの社会情勢を理解するのに鍵となる50名の文化人・知識人等の紹介
さらに重要語の解説に加え、3名のインタビューを収録。
帝政期から連綿とロシア人の心に受け継がれる反体制派の今に迫る!



 
飢餓のアイルランド
ジャガイモ飢饉一八四五〜四九

リアム・オフラハティ 著 / 荒木武伯 訳
四六判上製477頁 5,000円(税別)
ISBN978-4-89642-712-7 C0097



19世紀のアイルランドは英国領であった。宗主国の圧政でアイルランドの農民は穀物や家畜の大半を換金して地代とした。ただジャガイモを主食に農民は生きる。気温の上昇と湿気で活性化するブライト、所謂胴枯れ病でジャガイモ飢饉が発生。渡航費用を捻出できたひとびとは移民し、残るひとびとは飢えと病いで死亡した。前者で約二〇〇万人後者で約一〇〇万人、全国民の四半分を失う未曾有の大惨事。甚大な損害を被った西部の寒村を舞台に、小作農キルマーティン一家の視点からアイルランドの歴史に深い傷跡を残したジャガイモ大飢饉を描いた傑作群像劇!

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ギリシア古喜劇を読む
丹下和彦 著
四六判上製224頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-759-2 C0098



「笑い」というのぞき眼鏡で世の中を、
人間を、その生態を包括的に捉えて観察する喜劇
呵々大笑、苦笑、失笑、微笑、嘲笑、憫笑……
いずれにせよそこにあるのは高度の客観性、理知的な観察眼です
喜劇という眼を通して見ると
やがて「笑い」の向こうに悲しみが、世間が――
 
アリストパネスの古喜劇9篇の読みどころを詳説!
紀元前五世紀に迷い込んだような読書体験



 
永劫の雨
平賀敬一郎 著
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-758-5 C0093



神戸の港に近い瀟酒な店舗の並ぶ一画に五階建ての賃貸ビルを所有する若き茶藝師は眼前に広がる公園のテニスコートから豪雨のなか忽然と消えた女子高生の探索に巻き込まれる。
神戸在住で一級建築士の著者が地元神戸を舞台に茶藝の蘊蓄を傾けつつ繰り広げるエンターテイメント・ノベル第二弾!
古い建築計画図が端緒となり……

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宵の明星
ミハイ・エミネスク 著 / 鈴木信吾 訳 / 伶月晶 挿絵
A5判上製112頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-760-8 C0098



ロマン主義末期に活躍した国民的詩人、同時代およびそれ以降の
ほぼ全てのルーマニア人作家に影響を与えたエミネスクの代表作
一場面ごと、詩の世界を表現した挿絵を添えて
 
ルーマニア語併記
古典的名詩の楽しみ、語学学習にも最適!
挿絵37枚



 
詩人西行 終わりと始まり
工藤正廣 著
四六判上製192頁 2,200円(税別)
ISBN978-4-89642-757-8 C0093



風はとまっているが雲は流れている
手の届かぬまま時もまた流れている
陶然と過ごす内に多くの人が逝った
 
別離はだが出会いがあったればこそ
歌は言葉と化した供養祈りでもある
見るべきものを見て語る生への哀歌
 
 
日本の中世詩人で、当時の国内戦争を和歌に詠んだ歌人はただ一人、西行をおいて他にいまい。その意味で言うと、中世詩人として西行は画期的事件だった。……花と月の歌人と称讃されるだけの詩人ではない。人の死出殺戮の歌は西行の本心を語る。月と花とは、死と不死のメタファーだろう。現代詩人につながる一筋の精神だ。そういう稀有な詩人西行をめぐって、この物語は書かれたのだけれど、ひたすら抒情的なフィクションになってしまったかもわからない。出家遁世のロマン派というふうに読まれてしまうだろうが、僕の主意は、西行自身を、ここでは最晩年の三月あまりの暮らしぶりに寄り添いながら、老西行と身近な若い世代との心の未来を描きたかったのだと、書き終わってみて分かった。稀有な大詩人の姿ではない。のちの世代への月の輝きとしての西行だった。           (「あとがき」より)

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アンヘッリ
《ポーランド文学古典叢書》第13巻

ユリウシュ・スウォヴァツキ 著 / 関口時正 訳
四六判上製136頁+カラー口絵8頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-756-1 C0398



ポーランド・ロマン派
今なお敬愛される三人の国民的詩人
 
アダム・ミツキェーヴィチ(1778-1855)
ユリウシュ・スウォヴァツキ(1809-1855)
ズィグムント・クラシンスキ(1812-1859)
 
の一人。シンプルな言葉に込められた溢れんばかりの意味、感情、優しさ。
 
19世紀ポーランド、国民全体の運命が
きわめて不安な状態で吊るされている……
秘教的詩法で書かれる長篇詩
 
ヤツェク・マルチェフスキによる絵画
『アンヘッリ』4点をカラー収録



 
獲物
イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-755-4 C0097



植民地支配の繁栄に乗り遅れた各国が
侵略の意欲を彌増してファッショ化し
社会は閉塞感と不安に覆われる――
善良な人間に安らぎの訪れない時代
 
金銭は米国に端を発する世界大恐慌以降「その日限りで、保存のきかない食い物」であって、信ずるに足りず、欲望の対象にならない。彼は偶然得た機会を捕え、策を弄し、人の顔色をうかがいながら栄達への扉をこじ開けるしか「明日」に繋がる方途を持たなかった。しかし、こじ開けた世界が彼にどのように感じられたか? 栄達が彼にとって何であったか? 彼は生命力、知力に恵まれていたが、一方で極めて諦めやすく、あるいは老いやすい。……彼を追いつめたのは……彼自身の不全感である。青春も成熟も奪われた彼は、失われた自分自身の「獲物」になった。しかし、そもそも失われた自分自身は彼の中に実在したのか? 過去から断ち切られ「明日」を喪失した世界に生きる条件の苛酷さがここにある。
(「訳者あとがき」より)



 
巨匠の右手
コンスタンティネ・ガムサフルディア 著 / 児島康宏 訳
四六判上製448頁 4,500円(税別)
ISBN978-4-89642-754-7 C0097



ヘコルヅラ川の水を飲み
ムツヘタを築いたが
捕われ、
腕を斬り落とされた
なぜ良きものを
建てたかと
 
一九三七年スターリンによる大粛清
その直後に執筆発表された
一つのレリーフと詩だけを頼りに
今も残る世界一美しい教会
(スヴェティツホヴェリ大聖堂)の
建設当時を綴る物語
熾烈な権力・領土・愛の争いの中、建築家は仕事を進め…



 
金色の川
井岡道子 著
四六判上製288頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-753-0 C0093



人は多く
卑近な富や快楽に惑わされる
しかし遥か遠く
夢を追う者も少なからずある
 
人情味や穏やかさに缺ける東京の
生活に疲れ、三歳を迎える源太を
伴ない親の暮らす山村にUターン
した智子は、村祭りに友人が主宰
する舞踏集団の公演を企画──
(金色の川)
 
自立した木彫家を目指すユリ子は
美大卒業の直後に鈴を出産、以来
十余年アルバイトと子育て、作品
制作に明け暮れる。美を追求して
止まない母と娘に生活苦が─
(ママギャング)
 
裏山の崖から滑り落ちた十二歳の
敬吾はタイムスリップして幕末は
土佐の秘境に紛れる。匿まわれた
炭焼き小屋の娘八歳のタエに読み
書きと計算を教えることに─
(龍馬を追いかけて)
 
シングルマザー二人の子育て譚と
幕末に教育に目覚めた少女の物語
中篇三篇を収録

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若きポーランド 手がかり
関口時正 著
四六判上製192頁+カラー4頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-752-3 C0098



京都国立近代美術館での展覧会を好機として
ポーランド文学・文化の碩学が一から書き下ろした
芸術運動〈若きポーランド〉を得心させる本邦初の書籍!!
1795年、ロシア/プロイセン/オーストリアによる分割
以降、第一次大戦終了時まで123年間独立を失った国家
百年余、何が、どの都市がポーランドを存続させたのか。



 
ゴライの悪魔
アイザック・バシェヴィス・シンガー 著 / 大アふみ子 訳
四六判上製240頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-751-6 C0097



ノーベル賞作家シンガーの処女長篇
一刀両断で正邪を決し、二者択一の世界観を掲げる偽メシアは、姿を変えて
いつの時代にも変わらず現れる。17世紀であろうが21世紀であろうが……
 
〈冒頭より〉
1648年に、邪悪なウクライナ・コサックの首領ボグダン・フメリニツキーとその配下の者たちがザモシチの町を包囲したが、町を落とすことはできなかった。…反乱に加わって強盗となった農民たちは移動を続けて荒らし回り、トマショフ、クラシニク、トゥルビン、フラムボル(いずれもポーランド東部)を破壊し――そしてゴライ、地の果ての丘陵地帯のただなかにある町も……
 
ラビ・ベニシュ・アシュケナジ:長年共同体を導いてきた高名なラビ
オゼル:ラビ・ベニシュの長男。五十代に近い
レヴィ:ラビ・ベニシュの末の息子。三十代
ネヘレ:レヴィの妻。良家の出
エレアザル・ババド:かつてはゴライで最も裕福だった市民
レヘレ:エレアザル・ババドの娘。十七歳で、左足が不自由
グルナム:〈堂守りのグルナム〉。宗教施設の世話役で、ラビの補佐役
モルデカイ・ヨセフ:足の不自由なカバラー主義者
イチェ・マテス:ゴライを訪れた行商人で書記
ゲダリヤ:ザモシチの儀式屠畜人でサバタイ・ツェヴィの信奉者
ゴデル・ハシド:ゴライの市民
チンケレ:〈信心者のチンケレ〉。ボヘミア出身の女

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ミロの言葉
谷口江里也 著 / ジョアキン・ゴメス 写真
四六判上製160頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-750-9 C0098



ミロ自身が語った芸術と人生についての言葉
親友だったゴメスが残したミロと作品の写真
ゴメスと親しんだ谷口が書くミロのこもごも
 
写真76葉



 
たなかあきみつ全訳詩集
たなかあきみつ 著
A5判上製352頁 非売品
(ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。)
ISBN978-4-89642-749-3 C1398



 



 
たなかあきみつ全詩集
たなかあきみつ 著
A5判上製352頁 5,000円(税別)
ISBN978-4-89642-748-6 C1392



詩人として、現代ロシア詩の紹介者として―
たなかあきみつの詩業のすべて(失われた初期の数篇を除く)を収録した全詩集
 
本書の姉妹書として『たなかあきみつ全訳詩集』(非売品)を製作しました。
ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。


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