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文藝 川 第13号
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A5判並製240頁 1,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-769-1 C0493
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1931年東京生れ94歳。独逸観念論、就中ヘーゲル研究から出発した著者は足掛け八年北大の教員を勤め、不惑にして民衆思想を関心の中心に据える著述業に転じた。以来五十余年現場に足を運び、土地と人との出会いに重きを置いて、既成の西欧近代の機械論的パラダイムで捉えきれない人々の認識論を明らかにすべく、従来の枠組を超える新たな哲学を探求する。
逃走線を大乗仏教は龍樹の「空」レンマの論理に見出だせるか?! 著者自身がつづる簡明な総括。
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支那事変下のシャンハイ租界。邦人の母と中国人の父の間で育ったテンピンルーは、持前の美貌ゆえか必然的に抗日派のインテリジェンスとなり――1940年親日派組織の手で22年の生涯を閉ざされた。誰が彼女の殺害を命じたのか。
時の首相近衛の嫡男近衛文隆、上海で阿片を売り捌く里見甫、上海憲兵隊特高課長大森一男、国民党のテロ組織軍統藍衣社、民間人の蒋介石支援派CC団、親日派中国人テロ組織七六号。実在の人物組織入り乱れての史実を活かした快作推理小説
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木
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鈴木祐丞 著
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四六判上製184頁 2,200円(税別)
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ISBN978-4-89642-765-3 C0093
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人が生きるとはどういうことか。学問は理性を介し、芸術は感性を介して、その在り様に迫ろうとする。理性が取り零す部分、理論が説明し尽くせない部分を文学という言語芸術、中でも小説という手法でその一端なりと掴もうと現役哲学者が挑む一書。
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ザ・カスタム・ハウス 税関
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フランシス・キング 著 / 横島昇 訳
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四六判上製672頁 6,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-764-6 C0097
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一九五九年、著者初来日の印象は西欧的秩序との隔絶、暗さだった。暗い国のおぞましさを払拭すべく執筆、穢れの客体化が始められた。ことの性質上、全体の構造よりは部分自体の独立した興趣が優先し、排除すべき事態が網羅されている。かくして本長篇は短期に完成した。更に西欧とは規範を別にする秩序、魅惑的悍ましさに気付いた著者は永住に揺れる程の日本愛に到った。
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ほらふき男爵の大冒険談異聞
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谷口江里也 著 / G.A.ビュルガー 原作 / ギュスターヴ・ドレ 絵
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A5判上製176頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-763-9 C0097
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神曲や失楽園、ドン・キホーテ等の古典文学を超絶技巧の木版画でヴィジュアル化し、時代の寵児となったドレ。ジョルジュ・サンドやナポレオン3世らも愛読したというその目くるめく版画本のエッセンスを追体験! ドイツ発祥の大ぼら話を徹底的に視覚化した版画151点収録。天銀。
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14歳でした。父の家庭内浮気。母の家出・自殺行為。
あれから60年。やっとあなたに告白できました……
現実は矛盾と不調和に満ち
少年は秩序を希求しむしろ
暗黒の情熱へと誘導された
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ロシアの社会情勢を理解するのに鍵となる50名の文化人・知識人等の紹介
さらに重要語の解説に加え、3名のインタビューを収録。
帝政期から連綿とロシア人の心に受け継がれる反体制派の今に迫る!
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19世紀のアイルランドは英国領であった。宗主国の圧政でアイルランドの農民は穀物や家畜の大半を換金して地代とした。ただジャガイモを主食に農民は生きる。気温の上昇と湿気で活性化するブライト、所謂胴枯れ病でジャガイモ飢饉が発生。渡航費用を捻出できたひとびとは移民し、残るひとびとは飢えと病いで死亡した。前者で約二〇〇万人後者で約一〇〇万人、全国民の四半分を失う未曾有の大惨事。甚大な損害を被った西部の寒村を舞台に、小作農キルマーティン一家の視点からアイルランドの歴史に深い傷跡を残したジャガイモ大飢饉を描いた傑作群像劇!
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ギリシア古喜劇を読む
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丹下和彦 著
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四六判上製224頁 2,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-759-2 C0098
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「笑い」というのぞき眼鏡で世の中を、
人間を、その生態を包括的に捉えて観察する喜劇
呵々大笑、苦笑、失笑、微笑、嘲笑、憫笑……
いずれにせよそこにあるのは高度の客観性、理知的な観察眼です
喜劇という眼を通して見ると
やがて「笑い」の向こうに悲しみが、世間が――
アリストパネスの古喜劇9篇の読みどころを詳説!
紀元前五世紀に迷い込んだような読書体験
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永劫の雨
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平賀敬一郎 著
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四六判上製256頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-758-5 C0093
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神戸の港に近い瀟酒な店舗の並ぶ一画に五階建ての賃貸ビルを所有する若き茶藝師は眼前に広がる公園のテニスコートから豪雨のなか忽然と消えた女子高生の探索に巻き込まれる。
神戸在住で一級建築士の著者が地元神戸を舞台に茶藝の蘊蓄を傾けつつ繰り広げるエンターテイメント・ノベル第二弾!
古い建築計画図が端緒となり……
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宵の明星
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ミハイ・エミネスク 著 / 鈴木信吾 訳 / 伶月晶 挿絵
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A5判上製112頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-760-8 C0098
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ロマン主義末期に活躍した国民的詩人、同時代およびそれ以降の
ほぼ全てのルーマニア人作家に影響を与えたエミネスクの代表作
一場面ごと、詩の世界を表現した挿絵を添えて
ルーマニア語併記
古典的名詩の楽しみ、語学学習にも最適!
挿絵37枚
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詩人西行 終わりと始まり
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工藤正廣 著
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四六判上製192頁 2,200円(税別)
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ISBN978-4-89642-757-8 C0093
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風はとまっているが雲は流れている
手の届かぬまま時もまた流れている
陶然と過ごす内に多くの人が逝った
別離はだが出会いがあったればこそ
歌は言葉と化した供養祈りでもある
見るべきものを見て語る生への哀歌
日本の中世詩人で、当時の国内戦争を和歌に詠んだ歌人はただ一人、西行をおいて他にいまい。その意味で言うと、中世詩人として西行は画期的事件だった。……花と月の歌人と称讃されるだけの詩人ではない。人の死出殺戮の歌は西行の本心を語る。月と花とは、死と不死のメタファーだろう。現代詩人につながる一筋の精神だ。そういう稀有な詩人西行をめぐって、この物語は書かれたのだけれど、ひたすら抒情的なフィクションになってしまったかもわからない。出家遁世のロマン派というふうに読まれてしまうだろうが、僕の主意は、西行自身を、ここでは最晩年の三月あまりの暮らしぶりに寄り添いながら、老西行と身近な若い世代との心の未来を描きたかったのだと、書き終わってみて分かった。稀有な大詩人の姿ではない。のちの世代への月の輝きとしての西行だった。 (「あとがき」より)
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