未知谷の新刊案内

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Dr. エポック くたばれヤンキース!
荻原雄一 著
四六判上製240頁 2,300円(税別)
ISBN978-4-89642-649-6 C0093



抱腹絶倒! ユーモア小説!
Dr. エポックと痛快な仲間たち
 
人間ばなれしている――
その分野球では天才なのだ
 
エポック医師は
障碍のある5人を
特訓リハビリで
一芸に秀でた野球人に……
プロを唸らせる各々の特技!



 
恋する昭和 芝木好子アンソロジー
芝木好子 著 / 山下多恵子 編
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-647-2 C0093



5つのテーマで10篇を収録
 
芝木好子の作品世界は大きく三つに分けることができる。洲崎という土地を舞台とした、哀しくやるせないけれども、どこかたくましくも見える女性たちの姿を描いた、〈洲崎もの〉と呼ばれる一群の小説。作者の祖母・母・そして作者自身の、三代の女性を描いた自伝小説。画家・陶芸家・舞踊家・音楽家・華道家・染織家など、芸術・芸能に生きる女性のひたむきな姿を描いた、芸術家小説。共通するのは、そこに昭和という時代のおもむきと、様々な愛のかたちが描かれていることである。「昭和」と「恋愛」は、芝木好子の小説の重要なモチーフとなっている。
体験や心境をそのまま綴るのではなく、架空の人物を造形し、その人物に魂を入れ、自分の気持ちを仮託する、という書き方に、身を削る思いをしたことも、たびたびあったようである。造形した人物をとおして、もうひとりの私と、もう一つの人生を生きる――それは、登場人物に「憑かれた」というよりも、彼女自身が作品の中に入り込み、登場人物にのりうつったかのようでもある。
芝木好子は私小説という方法をとらなかった。しかしある意味、私小説作家以上に、自らの作品に「己」を賭けた作家だった、と言えるだろう。
たぐいまれなストーリーテラー――芝木好子の小説世界は、「読む」ことの楽しさ、「想う」ことの喜びを、きっと思い出させてくれることだろう。
(「解説」より)

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竹大和 著
四六判上製260頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-646-5 C0095



ケネディ大統領暗殺後激化するベトナム戦争
日系3世19歳の青年は幼少時を過ごした日本で
マルチ音楽人間を目指して歩み始める
しかし当時の日本の音楽シーンは
演歌からフォークへニューミュージックへと
大きく舵を切る変革期にあった
 
ライフ・ワークとすべきテーマはあるのか
はやり言葉や省略言葉ばかりが幅を利かせ
言葉ばかりか風俗習慣さえも伝統から離れ
美しいものに惹かれる心さえ失ったか……
折りから郷愁へと誘う女性と出合い
嫋やかな着物姿の女性の瞳に魅了された
 
“竹久夢二”と見定めて
アプローチを始めると
偶然の出会いが重なり
必然と思われる事態に
 
父の記憶の無い青年と
息子を持たぬ初老の男
二人の出会いと友情と
もうひとつの物語――
 
ピューリタン精神で邁進した半生記――



 
大塚楠緒子作品集
大塚楠緒子 著 / 石蕪 編
四六判上製288頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-645-8 C0095



1910(明治43)年11月9日、大塚楠緒子がわずか三十六歳の若さで亡くなってから今年で111年を迎える。文学者を顕彰する諸行事が各地で催される昨今、生前の華やかさに比べると、彼女の文学に親しむことのできない現状は寂しいかぎりである。
……………
……笑い方ひとつに、登場人物の態度や心理を反映させる表現上の工夫。それはある〈型=漢文学的な教養〉へのこだわりであったように思われる。漢語のもつ規範的な意味に収まりきらない生身の人間のさまざまな表情をすくい取ろうとするとき、楠緒子の感性は鋭敏に反応する。漢語に付されたルビの不統一性は、ある規範に簡単に従えない人間の感情の微妙さに神経を尖らせている証拠である。こうした繊細な言語感覚は、歌を詠むことによって身につけた感性のしなやかさの現れといえるだろう。
……一九〇〇年代末期、楠緒子は、夏目漱石の推薦によって、……新聞連載小説を執筆する機会に恵まれる。……師漱石の期待に応え、本格的な小説に乗り出し、繊細かつ微妙な心理表現を切り開こうとする文章観は『空薫』ならびにその続篇『そら■(火へんに主)』に凝縮している。
(「解説」より)



 
イスカリオテのユダ
L・N・アンドレーエフ作品集

レオニード・アンドレーエフ 著 / 岡田和也 訳
四六判上製240頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-644-1 C0097



魯迅が愛して中国語に翻訳し、日本では明治末期から上田敏、二葉亭四迷、森鴎外、大杉栄、昇曙夢、中村白葉らによって盛んに紹介され、親しまれてきた作品群、新訳!



 
20世紀ジョージア(グルジア)短篇集
児島康宏 編訳
四六判上製320頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-643-4 C0097



ワイン発祥の地として知られるが
ジョージア文学の歴史も古い――
5世紀初頭には文字記録が始まる
独特の文字は連綿と綴られてきた
20世紀に活躍した作家6人を厳撰
各2篇計12篇をジョージア語から
直接翻訳して紹介する初の短篇集
 
 
……二十世紀の初め、ジョージアはロシア帝国に支配されていました。ミヘイル・ジャヴァヒシヴィリの「悪魔の石」やギオルギ・レオニゼの短篇はその時代を舞台にした作品です。……一九二一年二月にボリシェヴィキの赤軍の侵攻を受け、ジョージアはグルジア・ソヴィエト社会主義共和国としてソヴィエト連邦に組み込まれました。本書に収録したコンスタンティネ・ガムサフルディアの短篇はその時代の大きな変わり目を生きた人々を描いています。……ソヴィエト連邦時代は、厳しい検閲が行なわれるなど思想的な制約がありながらも、作家たちは独自の豊かな文学世界を生み出しました。ノダル・ドゥンバゼやグラム・ルチェウリシヴィリ、ゴデルジ・チョヘリらの短篇はその一端をうかがわせるものです。(「あとがき」より)

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〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅
工藤正廣 著
四六判上製192頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-642-7 C0093



「この一冬でこれを全部朗読して戴けたらどんなに素晴らしいことか」プロフェッソルKに渡された懐かしい1989年ロシア語初版の『ドクトル・ジヴァゴ』。勤勉に朗読し、録音するアナスタシア、訪れたのは遠い記憶の声、作品の声……



 
長靴を穿いたテーブル
岩田道夫 著
四六判上製200頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-641-0 C0095



***
同じ四つ足ということでお互いに尊敬し合っていた犬とテーブル、
天寿を全うするに際して犬はテーブルに自由に走る能力を遺した。
走ることを覚えてしまったテーブルは夜毎独走する習慣を経て、
動かずにじっと立っていることに耐えられなくなって行く……
***
――走れテーブル!
言い終わらぬうちにテーブルはおいしいごちそうを全部背中にのせたまま、
窓を飛び越え、野原をタッタッと駆け出しました。
お客たちはびっくりして、ある者は腰を抜かし、
ある者はほうきやフライパンや肉のつきささったフォークを持って
テーブルを追いかけました。
(表題作「長靴を穿いたテーブル」より)

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二人
イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-640-3 C0097



パリ、第一次世界大戦後の若者たち
アプレゲールの青年男女はニヒルでセンチメンタル
脆弱で軽薄で無軌道で
「試運転」もせずに高速で車をぶっとばし
ある者は深手を負い、ある者は死に至る。
それぞれが抱える理想の愛
達成されない不全感の連鎖が悲劇を……
 
ネミロフスキー唯一の恋愛小説
 
原題:Deux



 
お茶のお供にお話を
アイルランドの村イニシャノン

アリス・テイラー 著 / 高橋歩 訳
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-639-7 C0098



アリスは地元イニシャノンの
「きれいな町」チームの一員。
花の苗を植え、ゴミ拾いをし、
道端の犬のフンを始末します。
近くの森で木々に妖精の家のドアを設置し、
ジャガイモ飢饉の犠牲者を悼む墓地を
整備する活動に参加し、
復活祭蜂起の100周年を記念する植樹祭を計画し……
 
そしてみんなで
お茶とお手製のお菓子を楽しみ
おしゃべりを
 
全23章

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最後のユダヤ人
ノア・ゴードン 著 / 木村光二 訳
四六判上製560頁 6,000円(税別)
ISBN978-4-89642-638-0 C0097



1492年、ユダヤ人がスペインから追放された歴史的事件から始まる歴史小説
 
「キリスト教への改宗か追放か」
スペインを追われるユダヤ教徒たち
聖遺物をめぐる事件で孤児となった十三歳のヨナは
父と兄の殺害者への復讐心を胸に
スペイン国内を逃亡しつつ成長する
 
グラナダで会ったジプシーのミンゴから
価値の多様性を学び
船員見習いとして行き着いたジブラルタル
武具師への敬愛と別れ、医師との必然的出会い
「肉体を癒す」医師になって働くと、
心の癒しから怨讐の忘却へと成長していた



 
ヴィルヘルム・ミュラー読本
「冬の旅」だけの詩人ではなかった

松下たえ子 著
四六判上製320頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-637-3 C0098



あのハイネをして
「ゲーテは別格ですが、
あなたほど私の愛する歌謡詩人は
他にはいません」
と言わしめた
偉大なる詩人の実像と復権
小詩集80頁併載
 
 
「ヴィルヘルム・ミュラー」と言っても、「知らないなあ」というそっけない反応。
しかし、ほら、あのシューベルトの「美しき水車屋の娘」や「冬の旅」の詩を書いた人と言うと、「ああ、そう言えば聞いたことがある。そう、歌詞はヴィルヘルム・ミュラーが書いたんだっけ」と何か懐かし気な反応が返ってくる。……かくいう私もその一人である。……ヴィルヘルム・ミュラーという詩人について調べ始めると、プログラムには書ききれない興味深い事柄を次々と知ることになった。
 
彼の作家活動は三十三歳になる誕生日直前の急逝までの一〇年余でしかない。……彼の書いた全七八三の詩のうち、一二三の詩に二四一名の作曲家が付曲し、その数は五三〇曲にのぼるとされる。歌曲として演奏され、鑑賞されるものも、酒宴の歌、逍遥の歌として、様々な機会に歌い継がれて親しまれてきたものもある。ハイネが賞讃したように、その作風は民謡にも似た易しい言葉と歌心にあふれたものであった……
(「まえがき」より)



 
ヴィジョンアーキテクトという仕事
谷口江里也 著
四六判上製192頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-636-6 C0010



Vision=未来像 Architect=建築家
世の中の社会的文化的なこと
すべてのことに始まりがあり
およそ個人の思付きに発する
未来を夢見れば構想が生まれ
賛同者の協働で現実化される
それら諸々が集積され豊かな
文化として受け継がれて来た
豊かさは多様な個性に育まれ
人の工夫と献身とが裏付ける
これを好む人間の特性こそが
未来を豊かにする資本となる
 
国際協力隊の医者としてアフガニスタンなどで医療支援活動をしていた中村哲さんは、一人ひとりに対する救命としての医療に限界を感じ、医者という存在を超えて、砂漠化した土地を緑の大地に変えて農業ができるようにしようというヴィジョンを描き、二十数キロ先の豊富な河の水を灌漑用水路をつくって引き入れることを構想して、それを近代的な重機やセメントなどをほとんど用いず、地元の人々の人力によって実現するという偉業を成し遂げました。
目の前に広がる砂漠の景色の向こうに緑の沃土を見ること、造るばかりではなく、常にメンテナンスをしなければならない水路を住民たちが持続的に護れるように、プリミティヴな工法で実現したところに氏のコンセプトと働きの偉大さがあります。
たった一人の日本人が貧困に喘ぐ人々を見るにみかねて考え出したヴィジョンが十万人の人々が生きていける緑の大地を生み出したという事実は、ヴィジョナリープロジェクトのこれからの一つのありようを示しています。(本文より)

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水の宮殿、鳥の歌 ドナウ・デルタ
みやこうせい/ダニエル・ペトレスク 著
A4判横上製152頁フルカラー 6,000円(税別)
ISBN978-4-89642-635-9 C0072



ドナウ・デルタは東京23区の6倍強の面積、
手つかずの自然も残るアルカディア
50年に渡る取材の集大成!
 
ドイツに発し、オーストリア、ハンガリーセルビア、ブルガリア、ルーマニアを流れ、黒海に注ぐヨーロッパ最大の大河ドナウの河口は鳥の宝庫。ペリカンと川鵜、白鳥……多民族各々の生活。写真230余点。
 
PALACE of the WATER, SONG of the BIRDS
The Danube Delta
MIYA Kosei/Daniel PETRESCU


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