未知谷の新刊案内

書名をクリックすると内容詳細をご覧になれます

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊



 
美しい記憶 芝木好子アンソロジー
芝木好子 著 / 山下多恵子 編
四六判上製272頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-665-6 C0093



芸術・芸能への一途な憧憬、絡み合う男女の愛
 
主人公の芸に向かう態度がリアルであるのは、芝木がひとりひとりに歴史を背負わせているからである。彼女たちは時代を超えて脈々と受け継がれてきた美と対峙し、それを次の時代につなごうとしている。……
主人公が読者を引きつけるのは、一芸を貫く強さを持っているからだけではない。……芸に対してと同じく、恋に対してもいちずである。燃え立つような熱く甘い日々があり、ふとした感情のもつれから暗くせめぎ合う日々もある。時に共鳴し合い、時に不協和音を奏でながらすすんでいく、一筋縄ではいかない男女の関係が、芸と絡めて描かれる。
芸と恋の間で、……弱くも強くも見えるその様子は、「男」に振り回され、流されているようにも見える。しかしいつまでも男に寄りかかり、任せきってはいない。最後は自ら選んでいる。自覚と覚悟を持って、「女」を「芸」を生きているのである。――それが芝木の描く女性像である。そしてそれは文学に生きた作家芝木好子その人自身とも重なる。(「解説」より)



 
若き詩人への手紙
若き詩人F・X・カプスからの手紙11通を含む

ライナー・マリア・リルケ,フランツ・クサーファー・カプス 著 / エーリッヒ・ウングラウプ 編 / 安家達也 訳
四六判上製208頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-664-9 C0098



詩人、音楽家や画家はもちろん、
マリリン・モンロー、デニス・ホッパーからレディ・ガガに至るまで
世界中の表現者に影響を与えてきた
リルケの「若き詩人への手紙」
これまで割愛され、
謎に包まれていた
「若き詩人」からの12通の
全貌を本邦初紹介。
往復書簡の形で
第二の著作と言われる
リルケ書簡の新しい側面を提示!!

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊



 
パトリック・ピアース短篇集
パトリック・ピアース 著 / 高橋歩 訳
四六判上製144頁 1,500円(税別)
ISBN978-4-89642-662-5 C0097



1916年4月24日、アイルランドの民族主義者達は武装蜂起、
ダブリンの中央郵便局など、多くの公共建造物を占拠した。
総司令官としてパトリック・ピアースは
「アイルランド共和国の樹立宣言」を読み上げる。しかし……
反乱は一週間でイギリス軍に鎮圧され、彼は処刑された――
 
アイルランド(ゲール)語の普及にも尽力したピアースは
アイルランド西部コナハト地方を舞台に選び
ゲール語で物語を残した――作品中8篇を厳選
 
短い言葉の織りなす文章の一つひとつが
素朴な人々の慎ましい姿を映し出し、
アイルランドの風が滲みわたる――
何度でも味わいたくなる麗しい体験

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊



 
アスファール
イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
四六判上製272頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-661-8 C0097



ユダヤ人の中でも“異邦人≠セった――医師ダリオ・アスファール
民族間、階級間、世代間、先住民と移民、オクシデントとオリエントの対立
フランス社会の退廃と精神の荒廃、その真っ只中で、
彼は彼がそうでしかありえない形で真剣に人生を生きていた
理解していたのは同じ出自の、妹のような妻――
「俺はもう汚点と悪を発見せずに人間の魂を見ることはできないんだ……」
 
900人以上のユダヤ避難民を乗せた豪華客船がハンブルグを出航。寄港先のキューバ、乗客が移住を希望したアメリカでも着岸を拒否され、止む無くヨーロッパに帰還した避難民たちはホロコーストの犠牲となった。1939年5月、あの忘れがたい「セントルイス号の航海」事件である。同年9月、ナチスドイツがポーランドに侵攻を開始、第二次世界大戦が勃発。
この同じ1939年、パリでイレーヌ・ネミロフスキーは「ユダヤ人」を真正面から取り上げた二つの長篇を世に問うた。
本作はそのうちの一篇である。



 
夢のなかで
谷口江里也 著
四六判上製168頁 1,600円(税別)
ISBN978-4-89642-660-1 C0095



入江に向かって船が来る。私の足は砂地から離れない。カニは動いている、集っている。私は考えることもできる。赤い月も位置を変えた。カニのハサミが動き出す。招くように…
現実と空想が混合する、胡蝶の夢かと紛う15篇。



 
瞬間
ヴィスワヴァ・シンボルスカ 著 / 沼野充義 訳
四六判上製112頁 1,400円(税別)
ISBN978-4-89642-659-5 C0098



2002年のノーベル文学賞受賞後、初めて発表された詩集。
 
「未来」と言うと
それはもう過去になっている。
「静けさ」と言うと
静けさを壊してしまう。
「無」と言うと
無に収まらない何かを私は作り出す。
(「とてもふしぎな三つのことば」)
 
23篇の詩と解題、解説

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊






ギュスターヴ・ドレとの対話
谷口江里也 著 / ギュスターヴ・ドレ 絵
A5判上製272頁 3,200円(税別)
ISBN978-4-89642-658-8 C0098
1832年、ストラスブールに生まれ、超人的な働きで人間業とは思えない数と質の木版画を残したドレ。1977年、著者はその作品にバルセロナで出会い、その大胆で健康的な明るさに心底惚れ込み、作品の収集と対話が始まった。美麗印刷142点。

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊



 
1187年の西行 旅の終わりに
工藤正廣 著
四六判上製272頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-657-1 C0093



平氏源氏と武家の擡頭著しい平安末期
平清盛と同じ一一一八年佐藤義清誕生
俵藤太を遠祖に持つ武勇の家であった
十八歳で鳥羽院の北面の武士となるも
五年後廿三歳で出家遁世し西行と号す
以後真言の修行とともに詠歌に勤しみ
貴族の精神をもって庶民の心を詠った
信仰と詠歌を支えに草庵と行脚を生き
山家集を初め二千首ほどを今に残す。
 
晩年、すべて自らの歌によって構成する独り歌合という新形式を思い着いた西行は、伊勢神宮の内宮と外宮に奉納すべく二歌集「御裳濯河(ミモスソガワ)歌合」と「宮河歌合」を企て、おのおの三十六番左右七十二首を並べることとなる。更に、当時の宮廷歌壇の重鎮たる藤原俊成を前者の、その子定家を後者の判者に恃み成就した。芭蕉を筆頭に後の文人の多くが憧憬する漂泊の歌人西行の生涯は伝説に富む。講釈師見て来たような……とは人口に膾炙するところだが、本書はおりおりに詠んだ歌を撰ぶさいに想い出だすあれこれを西行その人が来し方の実情を語り伝える物語。

6月の新刊
5月の新刊
4月の新刊
3月の新刊
2月の新刊
12月の新刊



 
ルーマニア王妃マリー
和田郁夫 著
四六判上製192頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-655-7 C0098



ママ王妃と慕われた
ルーマニアの王妃マリーをご存じですか?
 
おとぎ話に出てくる通りの美貌のお姫様?
あのチャーチルの初恋の人?
次々と起こした不倫スキャンダルで有名な女性?
だけじゃない
数か国語を操る知性、ウイット、社交、交渉術
ヴィクトリア女王譲りの天性の指導力
戦場では傷病者の手当で献身的に奔走し
外交面では大国首脳にルーマニアの大義を論じたて
大ルーマニアを実現したスーパー・クイーン――
 
英国ヴィクトリア女王の孫に生まれ
ルーマニア王室に嫁したマリーの生涯



 
カドミューム・イェローとプルッシャン・ブリュー
島村直子・小寺瑛広 編
四六判上製512頁+カラー口絵8頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-654-0 C0095



島村洋二郎という画家を御存じでしょうか?
 
「島村と深く関わりあい、その絵と人を愛した少数の人たちは死後の抹殺を当然のことと思いながらも、数十年来何か腑に落ちぬものを感じていたにちがいない。あんなに苦しみ抜いたのに、あんなに生命を賭して精神の純粋を追い求め、あれほど周囲に迷惑をかけたのに……」(宇佐見英治)
 
宇佐見英治著『芸術家の眼』(筑摩書房刊)の中に「島村洋二郎のこと」というエッセイを見つけた姪の直子氏。「伯父のことだ」と、宇佐見氏に手紙を書き、改めて絵に惚れ込み、作品探しを始めました。洋二郎の死後34年目のことです。
1987年、現代画廊の洲之内徹氏のもとで遺作展が実現、その後現在に至るまで10回の展覧会を開催。その記録、様々な人が次々と思い出す洋二郎のこと、新たに発見される事実、直子氏の作品探しをきっかけに再会した家族、そして探し当てた、たくさんの洋二郎の絵……
 
島村洋二郎展覧会に関する資料の全てを集成



 
ギリシア悲劇入門
丹下和彦 著
四六判上製160頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-653-3 C0098



ギリシア悲劇と聞いて、アッ敷居が高いな、と思っていませんか?
心配ご無用です。観るも読むも自在でいいのです。
 ……
当らずといえどあれこれ考えてみる ―― それはいいことです。
そのうちにひょっと思いついたり、思い当たったりすることが出てきます、
「アッ、見つけた!」という瞬間がね。
(「まえがき」より)


[HOMEへ][刊行物案内へ][全点リストへ]

未知谷