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宵の明星
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ミハイ・エミネスク 著 / 鈴木信吾 訳 / 伶月晶 挿絵
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A5判上製112頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-760-8 C0098
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ロマン主義末期に活躍した国民的詩人、同時代およびそれ以降の
ほぼ全てのルーマニア人作家に影響を与えたエミネスクの代表作
一場面ごと、詩の世界を表現した挿絵を添えて
ルーマニア語併記
古典的名詩の楽しみ、語学学習にも最適!
挿絵37枚
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詩人西行 終わりと始まり
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工藤正廣 著
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四六判上製192頁 2,200円(税別)
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ISBN978-4-89642-757-8 C0093
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風はとまっているが雲は流れている
手の届かぬまま時もまた流れている
陶然と過ごす内に多くの人が逝った
別離はだが出会いがあったればこそ
歌は言葉と化した供養祈りでもある
見るべきものを見て語る生への哀歌
日本の中世詩人で、当時の国内戦争を和歌に詠んだ歌人はただ一人、西行をおいて他にいまい。その意味で言うと、中世詩人として西行は画期的事件だった。……花と月の歌人と称讃されるだけの詩人ではない。人の死出殺戮の歌は西行の本心を語る。月と花とは、死と不死のメタファーだろう。現代詩人につながる一筋の精神だ。そういう稀有な詩人西行をめぐって、この物語は書かれたのだけれど、ひたすら抒情的なフィクションになってしまったかもわからない。出家遁世のロマン派というふうに読まれてしまうだろうが、僕の主意は、西行自身を、ここでは最晩年の三月あまりの暮らしぶりに寄り添いながら、老西行と身近な若い世代との心の未来を描きたかったのだと、書き終わってみて分かった。稀有な大詩人の姿ではない。のちの世代への月の輝きとしての西行だった。 (「あとがき」より)
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ポーランド・ロマン派
今なお敬愛される三人の国民的詩人
アダム・ミツキェーヴィチ(1778-1855)
ユリウシュ・スウォヴァツキ(1809-1855)
ズィグムント・クラシンスキ(1812-1859)
の一人。シンプルな言葉に込められた溢れんばかりの意味、感情、優しさ。
19世紀ポーランド、国民全体の運命が
きわめて不安な状態で吊るされている……
秘教的詩法で書かれる長篇詩
ヤツェク・マルチェフスキによる絵画
『アンヘッリ』4点をカラー収録
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獲物
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イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
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四六判上製256頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-755-4 C0097
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植民地支配の繁栄に乗り遅れた各国が
侵略の意欲を彌増してファッショ化し
社会は閉塞感と不安に覆われる――
善良な人間に安らぎの訪れない時代
金銭は米国に端を発する世界大恐慌以降「その日限りで、保存のきかない食い物」であって、信ずるに足りず、欲望の対象にならない。彼は偶然得た機会を捕え、策を弄し、人の顔色をうかがいながら栄達への扉をこじ開けるしか「明日」に繋がる方途を持たなかった。しかし、こじ開けた世界が彼にどのように感じられたか? 栄達が彼にとって何であったか? 彼は生命力、知力に恵まれていたが、一方で極めて諦めやすく、あるいは老いやすい。……彼を追いつめたのは……彼自身の不全感である。青春も成熟も奪われた彼は、失われた自分自身の「獲物」になった。しかし、そもそも失われた自分自身は彼の中に実在したのか? 過去から断ち切られ「明日」を喪失した世界に生きる条件の苛酷さがここにある。
(「訳者あとがき」より)
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巨匠の右手
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コンスタンティネ・ガムサフルディア 著 / 児島康宏 訳
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四六判上製448頁 4,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-754-7 C0097
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ヘコルヅラ川の水を飲み
ムツヘタを築いたが
捕われ、
腕を斬り落とされた
なぜ良きものを
建てたかと
一九三七年スターリンによる大粛清
その直後に執筆発表された
一つのレリーフと詩だけを頼りに
今も残る世界一美しい教会
(スヴェティツホヴェリ大聖堂)の
建設当時を綴る物語
熾烈な権力・領土・愛の争いの中、建築家は仕事を進め…
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金色の川
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井岡道子 著
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四六判上製288頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-753-0 C0093
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人は多く
卑近な富や快楽に惑わされる
しかし遥か遠く
夢を追う者も少なからずある
人情味や穏やかさに缺ける東京の
生活に疲れ、三歳を迎える源太を
伴ない親の暮らす山村にUターン
した智子は、村祭りに友人が主宰
する舞踏集団の公演を企画──
(金色の川)
自立した木彫家を目指すユリ子は
美大卒業の直後に鈴を出産、以来
十余年アルバイトと子育て、作品
制作に明け暮れる。美を追求して
止まない母と娘に生活苦が─
(ママギャング)
裏山の崖から滑り落ちた十二歳の
敬吾はタイムスリップして幕末は
土佐の秘境に紛れる。匿まわれた
炭焼き小屋の娘八歳のタエに読み
書きと計算を教えることに─
(龍馬を追いかけて)
シングルマザー二人の子育て譚と
幕末に教育に目覚めた少女の物語
中篇三篇を収録
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若きポーランド 手がかり
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関口時正 著
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四六判上製192頁+カラー4頁 2,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-752-3 C0098
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京都国立近代美術館での展覧会を好機として
ポーランド文学・文化の碩学が一から書き下ろした
芸術運動〈若きポーランド〉を得心させる本邦初の書籍!!
1795年、ロシア/プロイセン/オーストリアによる分割
以降、第一次大戦終了時まで123年間独立を失った国家
百年余、何が、どの都市がポーランドを存続させたのか。
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ゴライの悪魔
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アイザック・バシェヴィス・シンガー 著 / 大アふみ子 訳
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四六判上製240頁 2,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-751-6 C0097
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ノーベル賞作家シンガーの処女長篇
一刀両断で正邪を決し、二者択一の世界観を掲げる偽メシアは、姿を変えて
いつの時代にも変わらず現れる。17世紀であろうが21世紀であろうが……
〈冒頭より〉
1648年に、邪悪なウクライナ・コサックの首領ボグダン・フメリニツキーとその配下の者たちがザモシチの町を包囲したが、町を落とすことはできなかった。…反乱に加わって強盗となった農民たちは移動を続けて荒らし回り、トマショフ、クラシニク、トゥルビン、フラムボル(いずれもポーランド東部)を破壊し――そしてゴライ、地の果ての丘陵地帯のただなかにある町も……
ラビ・ベニシュ・アシュケナジ:長年共同体を導いてきた高名なラビ
オゼル:ラビ・ベニシュの長男。五十代に近い
レヴィ:ラビ・ベニシュの末の息子。三十代
ネヘレ:レヴィの妻。良家の出
エレアザル・ババド:かつてはゴライで最も裕福だった市民
レヘレ:エレアザル・ババドの娘。十七歳で、左足が不自由
グルナム:〈堂守りのグルナム〉。宗教施設の世話役で、ラビの補佐役
モルデカイ・ヨセフ:足の不自由なカバラー主義者
イチェ・マテス:ゴライを訪れた行商人で書記
ゲダリヤ:ザモシチの儀式屠畜人でサバタイ・ツェヴィの信奉者
ゴデル・ハシド:ゴライの市民
チンケレ:〈信心者のチンケレ〉。ボヘミア出身の女
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ミロの言葉
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谷口江里也 著 / ジョアキン・ゴメス 写真
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四六判上製160頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-750-9 C0098
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ミロ自身が語った芸術と人生についての言葉
親友だったゴメスが残したミロと作品の写真
ゴメスと親しんだ谷口が書くミロのこもごも
写真76葉
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たなかあきみつ全訳詩集
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たなかあきみつ 著
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A5判上製352頁 非売品 (ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。)
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ISBN978-4-89642-749-3 C1398
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たなかあきみつ全詩集
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たなかあきみつ 著
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A5判上製352頁 5,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-748-6 C1392
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詩人として、現代ロシア詩の紹介者として―
たなかあきみつの詩業のすべて(失われた初期の数篇を除く)を収録した全詩集
本書の姉妹書として『たなかあきみつ全訳詩集』(非売品)を製作しました。
ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。
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アート、過剰と境界
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北山研二 著 / 村瀬鋼 編訳 / 吉田裕・沖久真鈴・小河原あや 訳
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四六判上製256頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-747-9 C0070
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昨年3月、惜しまれながら世を去った
北山研二の仏語論文を翻訳(付録添)
現代芸術を胸ときめかせながら
読み解く北山の
確かな学識に支えられた
大胆な論理、投げかけられる
疑問、動揺する我々…
*本書は北山研二によってフランス語で書かれた著書
L'art, excès & frontières
(Collection Eidos, Série RETINA, L'Harmattan, 2014)
の日本語訳である
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実存文学III
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山下洪文 監修
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四六判上製608頁 6,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-746-2 C0095
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日本大学芸術学部文芸学科の詩人たちによる、
「実存」をテーマとした過去の詩人の再生と、
それを踏まえた自らの表現の試みの一冊
*勝野睦人
1936年東京生まれ。敗戦の前年に
長野県飯田市に疎開。
戦後は東京に戻り、東京藝術大学油絵科
に通いながら石原吉郎らが主宰した
詩誌『ロシナンテ』に参加。
20歳の時、オート三輪に激突され事故死。
*牧野虚太郎
1921年東京、池袋の芸者屋の長男として
生まれる。慶應義塾大学経済学部に通った、
と言われているが、本当のことはすべて不明。
『LUNA』同人。1941年肋膜炎で死去。享年20。
戦後、鮎川信夫らによって『荒地』掲載。
『実存文学I』『実存文学II』は非売品ですが、ご入用の方は編集部までお問い合わせください。
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素敵な祖母たち アイルランドのナナ
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アリス・テイラー 著 / 高橋歩 訳
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四六判上製288頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-745-5 C0098
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暖炉、干し草、ミサ、じゃがいも……
アイルランドの田舎町で昔ながらのスローライフを営む
そばにはいつも、かけがえのないおばあちゃんたち!!
アイルランドではおばあちゃんのことをナナと呼びます
三世代15人のおばあちゃん登場
祖母たちが愛用し、母から孫へと伝えられた品々85葉の写真添え
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麝香豌豆(スイトピー)
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井岡道子 著
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四六判上製276頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-744-8 C0093
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四国山中は四万十川上流の小さな村で
豊かな自然の中に幼少期の感性を育み
京都で青年期の十五年、芸術家の魂を
涵養した作者が五十余の作品から厳選
山村が舞台の六篇
京都を舞台に二篇
その土地に古くから伝わる習俗
肉親や友人知人との悲喜こもごも
読む者おのおのの想い出と共振する
人生の何気ない日々の美しい瞬間を
丁寧に切り取って象徴的に綴る作品集
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