未知谷の新刊案内

書名をクリックすると内容詳細をご覧になれます

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
紅紫の館 郷士・日比谷健次郎の幕末
穂高健一 著
四六判上製272頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-628-1 C0093



三月三日、降雪の桜田門外にテロ勃発
北辰一刀流免許皆伝の日比谷健次郎を
主人公に激動する幕末を描く歴史小説
*****
武蔵国足立の日比谷家は幕府特命の「内密御用家」として戊辰戦争で旧幕府百万両の埋蔵金に関わる。上野戦争で救出した輪王寺宮は東武天皇として即位、元号「延壽」を発布。だが、正史から抹消された。さらに、幕末の最高傑作として名高い雛人形がたどる運命とは…

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
四季
ミハイール・プリーシヴィン 著 / 岡田和也 訳
四六判上製160頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-627-4 C0097



露西亜では「春の最初の月」とか「夏の最後の月」
といった表現が日常的に使われるようです
鳥は去り獣は眠り野も森も溶暗していく秋を四季の終幕
大地を雪で包んで新たな萌芽を待ち焦がれる冬を
四季の序幕とする、そんな露西亜特有の感性の
12ヶ月それぞれの自然を謳う168の掌篇
 
人に擬すれば、春の四月の日は、乙女が《諾(ダー)》と告げる日。自然も《諾!》と告げ、それから緑が甦ります。
自然のその日は、人間のその日と同様、魁いなる能に盈ち、攫める處が有れば、大地を覆せます。
気の弱い恟々した少年が、何か訊ねました。乙女は、何も応えず、ただ深く頭を低れました。彼が、もっと恟々して訊ねると、彼女は、もっと深く頭を低れました。そして、彼が、竟に己に打ち剋ち、相手の肩に手を置き、相手の方へ身を屈め、更に何か囁くと、彼女は、赧らんだ面を上げ、相手の首に抱き附きました。
四月のその一轉瞬に、凡てが、緑に染まり始め、私たちの今日は、その日であり、乙女が、誰かの首に抱き附き、それが、彼女の《諾》なのでした。今日は、自然が、私たちに《諾!》と応え、周圍の凡てが、緑に染まり始めました。
(本書「四月の日」より)



 
チェーホフの山
工藤正廣 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-626-7 C0093



人はなぜか生き急ぐ
だが死はいつも
生の中で成長することを
思い起こすべきだろう
生きることを大切に
それぞれの魂の時間の中で
人間らしく生きること
 
極東の最果てサハリン島は
太平洋への要衝地でもある
ロシアは一八五九年以来
徒刑囚を送り植民を続けた
流刑者の労働と死によって
育まれる植民地サハリンを
一八九〇年チェーホフが訪れた
作家は八千余の囚人に面談調査
人間として生きる囚人たちを知った
一九九X年ユジノ・サハリンスク
チェーホフ山を主峰とする南端の丘
アニワ湾を望むサナトリウムを
ガスパジン・セッソンが訪れる――
先住民、囚人、移住農民、孤児
それぞれの末裔たちを介し
人がその魂で生きる姿を描く物語



 
ヘブライ文学散歩
母袋夏生 著
四六判上製288頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-625-0 C0098



ヘブライ文学とは?……
イスラエル で ユダヤ人 によって ヘブライ語 で書かれた文学
とりあえずこう言えはしても、実際はもっともっとずっと複雑!
聖書の言語だったヘブライ語を
現代に蘇らせた天才言語学者ベン・イェフダ
その伝記が、本書著者の手で邦訳刊行されたのが30年前
以来、多くのイスラエル、
ヘブライ文学を
日本に紹介して来た
信頼の著者による
本邦初!
ヘブライ文学案内!!
言語について
ホロコースト文学について
最近の作品について
etc...

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
アウラの方へ 美の断章
柴橋伴夫 著
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-624-3 C0071



約半世紀――北海道を中心に
〈かけがえのない光〉美を辿って旅をした
〈遊歩者〉として、その足跡を残す、美の断章……
柴橋伴夫評論集成、第1集



 
かなしき時は君を思へり 石川啄木と五人の女性
山下多恵子 著
四六判上製176頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-622-9 C0095



山の子の
山を思ふがごとくにも
かなしき時は君を思へり
(石川啄木『一握の砂』)
 
啄木の人生に登場する五人の女性
〈節子、京子、智恵子、小奴、カツ〉
について、彼女たちから見える啄木の人生



 
ロサンゼルスへの道
ジョン・ファンテ 著 / 栗原俊秀 訳
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-621-2 C0097



アルトゥーロ・バンディーニのサーガ
幻の第一作、本邦初訳!
 
ページに叩きつけられた言葉の苛烈さ、奔放さ、
そして、そうした言葉に映し出される
透きとおるような誠実さ――(「訳者あとがき」より)
 
18歳、苛立ち、空回る概念、ピカピカのプライド、缶詰工場、嘘、涙……

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
島へ
谷口江里也 著
四六判上製176頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-620-5 C0095



生活に溶け込んだ美
一瞬と永遠 15篇
 
ひとつのまとまった仕事を終えた青年は
大きく息を吸って空を見上げた
とんでもなく青く澄み渡った空だった
暑くも冷たくもない風が吹いてきた
なんだか気分が爽やかだ
そうだ! 船に乗って島へ行こう



 
有る程の菊 夏目漱石と大塚楠緒子
石蕪 著
四六判上製432頁 6,000円(税別)
ISBN978-4-89642-619-9 C0095



有る程の菊抛げ入れよ棺の中
(楠緒子の訃報に接した漱石の追悼句)
 
漱石文学に通底する〈三角形的欲望〉
その一点を占めると見られる「大塚楠緒子」
時代は樋口一葉の早逝で女性の文学作品を希求した
漱石の指導を得た歌人楠緒子の女流作家としての躍進
「閨秀作家」の枠に収まりきらないその文学的才能
師漱石の作品にも多大な影を残す大塚楠緒子
彼女との相関で見る、漱石の文学

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
チェーホフの生涯
イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
四六判上製192頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-618-2 C0098



第二次世界大戦の
勃発とほぼ同時に着手
戦火の中で執筆された
本作は作家の死後日の目を見た
最初の作品でもある
 
ユダヤ人ではあるが出自はロシア
生命の危機に直面したとき
望郷の念に駆られる
ロシアそのものとして想起された
アントン・P. チェーホフ
ロシアの作家像

12月の新刊
11月の新刊
10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊



 
メモリア少年時代
谷口江里也 著
四六判上製160頁 1,600円(税別)
ISBN978-4-89642-617-5 C0095



「一つひとつの確かさ」
喜びを共有できるメモリア全24篇
 
はるかな少年時代……、そこここに点在するたくさんの記憶
泥田に落とした玩具の刀を探してくれた通りすがりのお姉さん
隻腕の同級生――鉄棒を笑顔であきらめた校庭の青空
ボクだけの虫捕りの宝庫だった山が造成で消えた日
どうしてもむやみな挨拶を口に出せなかった自分
今から思えば、どれもが素晴らしかった瞬間
蓄積された記憶こそ、現在の自分自身
この感動こそ、かけがえのない道標べ―――――――――――


[HOMEへ][刊行物案内へ][全点リストへ]

未知谷