未知谷の刊行物【芸術 / 国内文学】



 
映画の原典を読む 映画芸術《思想化》の歩み
渡辺淳 著
四六判上製192頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-362-4 C0095



映画の原典として
何度でも見直されるべき
6人の作家と4つの作品
それぞれのエクリチュールの基調を読む

 
《第七芸術》の誕生から一世紀余。映像、言葉、音楽の
混在するこの表現を独自の手法で操り、生きた思想を
躍動させた作家の中から、今後もいわば映画の原典と
して、何度も古典の書物を読み返すように、注意深く
読み直されるべき作家と作品を厳選、その鑑賞のポイ
ントを丁寧に解説する。決して懐古ではなく、もっと
自由に映画を楽しむために。


目  次

まえがき

第一章 作家をめぐって
 
《想像力》の映像化 レネの《エクリチュール》

反貴族の貴族 ヴィスコンティの映像美学
29 
シュルレアリスムとレアリスム合体の妙 ブニュエルの描く夢と現実、聖と俗の世界
52 
《死》に触発された《愛と生》の詩的映像化 ベルイマンの軌跡
83 
《シネマ》ではなく《シネマトグラーフ》を ブレッソンの方法
115 
ギリシア映画の啓示 《アンガージェ》(社会参加)する映像詩人、アンゲロプロス
137 
第二章 作品をめぐって
 
エイゼンシュテイン『戦艦ポチョムキン』 《モンタージュ理論》の原点
159 
ウェルズ『市民ケーン』 内容・構成・技術の見事な融合
167 
パゾリーニ『テオレマ』 現世の《神と悪魔》を性に見る
173 
デュラス『インディア・ソング』 《狂気の愛》を記録する《異種の映画》
178 
主要参考文献
185 
あとがき
191 

渡辺淳 [わたなべ じゅん]
1922年三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。東京都立大学・共立女子大学教授を経て現在東京都立大学名誉教授。評論家。主な著・訳書に『パリの世紀末』(中公新書)、『スペクタクルの60年代』(平凡社)、『カフェ』『パリ・一九二〇年代』『現代演劇のゆくえ』(以上、丸善ライブラリー)、『パリ・開幕 劇場・映画館探訪』(丸善ブックス)、『映画と文学の間』(清水書院)、『二十世紀のフランス知識人』(集英社新書)、『喜劇とは何か』(未知谷)、ロラン・バルト『零度のエクリチュール』(みすず書房)、ジャン・デュヴィニョー『スペクタクルと社会』、エドガール・モラン『映画 あるいは想像上の人間』(以上、法政大学出版局)、アンドレ・マルロー『王道』(講談社文芸文庫)などがある。

小社刊の渡辺淳の著作物
[喜劇とは何か モリエールとチェーホフに因んで]
[断絶と連続 私説 《八月十五日》前後]
[外へ、そして外から 《滞欧体験》の意味するもの]
[記憶のアラベスク]
[知的生活 学徒出陣から60年安保、そして知の極北・現在まで]


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映画の原典を読む 映画芸術《思想化》の歩み
渡辺淳 著
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