未知谷の刊行物【国内文学】



 
続 漫言翁福沢諭吉
時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇

遠藤利國 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-454-6 C0095



時代の趨勢に沿いまた抗いつつ、
西洋の文明主義を日本に移植せん
とした偉人福沢諭吉の生きた声!
福沢の一貫した国家観が分る一書

 
福沢の漫言や論説は極端から極端へと走ったりすることもあって変幻自在、捉えどころがないような面もあるが、それは社会の風潮に対する〈ヘソマガリ〉的な反応であって、その根本には日本人が普通にいう〈国家〉は文明開化が目指す〈国〉とは分けて考えねばならぬという『文明論の概略』で述べた論が一貫しているのである。福沢が徳川幕府を見限ったのもこれが原因であった。そして、明治になってからの福沢の著作や論説は、この点から割り出されたものであった。さらに、いろいろと議論の種とされてきた脱亜論を唱えたのも、ここに問題を見出したからであった。
(本書「あとがき」より)


目  次

プロローグ 明治二十三年

第一章 第一回帝国議会と政局
1 帝国議会開会を目前にして  20
2 帝国議会開会  30
3 議事の焦点I 政費節減・民力休養  41
4 議事の焦点II 終盤の大波乱  51
5 閉会後 その余韻  61
19 
第二章 外交・外国事情
1 「時事新報」発刊のころ  76
2 親独か、親英か  89
3 条約改正騒動  102
4 朝鮮問題I  112
5 朝鮮問題II  124
6 脱亜論とその後  136
75 
第三章 〈漫言〉に見る明治
1 帝都東京  154
2 痴愚メートル 明治中期の民度  164
3 鋳掛久平 地獄極楽廻り  177
4 医療・衛生  186
5 伝染病研究所  200
153 
第四章 大日本帝国の第一歩
1 超然内閣と議会  212
2 元勲総出内閣  221
3 条約改正  231
4 日清戦争  244
5 講和、そしてその後  255
211 
エピローグ 最後の漫言
271 
主要参考文献
277 
あとがき
283 

遠藤利國 [えんどう としくに]
1950年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。翻訳家、國學院大學講師。
訳書に、J. キーガン『戦略の歴史』(心交社)、C. ヒバート『メディチ家の盛衰』〈上・下巻〉、R. マーシャル『図説 モンゴル帝国の戦い』、 V. D. ハンセン『図説 古代ギリシアの戦い』、A. ゴールズワーシー『図説 古代ローマの戦い』(以上、東洋書林)、幸徳秋水『現代語訳 帝国主義』(未知谷)など多数。著書に『明治廿五年九月のほととぎす 子規見参』『漫言翁福沢諭吉 時事新報に見る明治』『百%の真善美』(未知谷)がある。

小社刊の遠藤利國の著作物
[明治廿五年九月のほととぎす *子規見参]
[漫言翁 福沢諭吉 時事新報コラムに見る明治]
[百%の真善美 ソクラテス裁判をめぐって]


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続 漫言翁福沢諭吉
時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇
遠藤利國 著
2,500円(税別)

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