未知谷の刊行物【海外文学】



 
バンディーニ家よ、春を待て
ジョン・ファンテ 著 / 栗原俊秀 訳
四六判上製320頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-470-6 C0097



「彼は家に帰る途中だった。けれど家に帰ることに、いったいなんの意味がある?」
 
1930年代、アメリカ西海岸。貧困と信仰と悪罵が交錯するイタリア系移民の家庭で育った著者の自伝的連作バンディーニもの、第一作長篇。
 
「家族」とは何か、帰るべき「家」とは何か、わたしたちはなぜ「家」に帰るのか。これこそが『バンディーニ』の叙述を駆りたてる問いかけであり、小説はこの問いへの答えそのものとして読むことができる。……ファンテの作品では「父―息子」の関係に焦点の当てられるケースが多いが、『バンディーニ』ではそこに母の存在が介入してくる。『バンディーニ』という小説を読んでいると、アルトゥーロの大好きな「父のハンカチ」に触れたときのように、「父と母の手触りがいちどきに」流れこんでくる。ファンテの作品のなかで、母にかんする叙述がこれほどまでの精彩を放っているのは、ほかに『デイゴ・レッド』だけだろう。
(「訳者あとがき」より)


目  次

第一章 うずたかく積もった雪を蹴りつけながら、男は前に進んでいた……

第二章 二時四十五分ごろ、聖カタリナ学校の八年生の教室では……
45 
第三章 マリアは体調を崩していた。フェデリーコとアウグストが……
63 
第四章 バンディーニ氏も、お金も、食べ物も、家にはなにもなかった……
98 
第五章 自分が死んでも地獄に行くことはぜったいにないと……
112 
第六章 父の不在にも利点はある。これは疑いのようのない事実だった……
138 
第七章 クリスマス・イヴ。ズヴェーヴォ・バンディーニはわが家を……
170 
第八章 ロックリンの西のはずれへとつづく、細く曲がりくねった一本道……
183 
第九章 クリスマス休暇が終わり、一月六日に学校は再開した……
238 
第十章 月曜朝の葬儀をもって、すべてが終わる……
276 
訳者あとがき
293 

ジョン・ファンテ [John Fante]
1909年、コロラド州デンバーにて、イタリア人移民家庭の長男として生まれる。1932年、文藝雑誌《The American Mercury》に短篇「ミサの侍者」を掲載し、商業誌にデビュー。以降、複数の雑誌で短篇の発表をつづける。1938年、初の長篇小説となるWait Until Spring, Bandini(『バンディーニ家よ、春を待て』本書)が刊行され好評を博す。その後、長篇第二作Ask the Dust(1939年。『塵に訊け!』都甲幸治訳、DHC、2002年)、短篇集Dago Red(1940年。『デイゴ・レッド』栗原俊秀訳、未知谷、2014年)と、重要な著作を立てつづけに刊行する。ほかの著書に、Full of Life(1952年)、The Brotherhood of the Grape(1977年)など。小説の執筆のほか、ハリウッド映画やテレビ番組に脚本を提供することで生計を立てていた。1983年没。享年74歳。
 
栗原俊秀 [くりはら としひで]
1983年生まれ。京都大学総合人間学部、同大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、イタリアに留学。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒(Corso di laurea magistrale in Filologia Moderna)。訳書にジョルジョ・アガンベン『裸性』(共訳、平凡社)、アマーラ・ラクース『ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突』『マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲』、メラニア・G・マッツッコ『ダックスフントと女王さま』、ジョン・ファンテ『デイゴ・レッド』(未知谷)がある。

小社刊のジョン・ファンテの著作物
[デイゴ・レッド]
[満ちみてる生]
[犬と負け犬]
 
小社刊の栗原俊秀関連の著作物
[ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突]
[マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲]
[ダックスフントと女王さま]
[偉大なる時のモザイク]
[帰郷の祭り]


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バンディーニ家よ、春を待て
ジョン・ファンテ 著
3,000円(税別)

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