未知谷の刊行物【海外文学】



 
町へゆく道
ナタリーア・ギンツブルグ 著 / 望月紀子 訳
四六判上製256頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-500-0 C0097



初期の中短篇から自選した作品集を二分冊で
第一集『夜の声』に続く第二集。
この両書で代表作以前のギンツブルグを味わいつくす
 
何よりもチェーザレ・パヴェーゼとナタリーアは新しいことばを探した。「ファシズム以前とファシズム期の古いことばはいまや流通しない貨幣と同じであり、新しいことばは、簡潔で、鮮明で、現実に呼応したものでなければならない、嘘をつかない、他人が嘘をつくのを許さない」というのが二人の共通した認識だった。そしてそれだけが自分たちが戦争で手にいれた唯一のものだと。ファシズム以前とファシズム期には、古い家族像、古い母親像を「立派な」、「大げさな」、そして「嘘」のことばが語ってきたのである。
(「訳者あとがき」より)


目  次

ヴァレンティーノ

射手座
51 
町へゆく道
135 
短篇
(母親/不在/海辺の家)
203 
訳者あとがき
235 

ナタリーア・ギンツブルグ [Natalia Ginzburg]
イタリアの小説家、劇作家。1916年、パレルモ生まれ。38年、レオーネ・ギンツブルグと結婚。40年、アブルッツォ州のピッツォリに流刑となった夫に従う。ここで第三子誕生。42年、第一作『町へゆく道』。44年、夫獄死。エイナウディ出版社入社。50年、英文学者ガブリエーレ・バルディーニと結婚。52年、『わたしたちのすべての昨日』。63年自伝小説『ある家族の会話』でストレーガ賞受賞。83年、独立左派の下院議員に選出。91年、ローマの自宅で死去。
 
望月紀子 [もちづき のりこ]
東京外国語大学フランス科卒業。イタリア文学。
主な著書:『世界の歴史と文化 イタリア』(共著、新潮社)、『こうすれば話せる イタリア語』(朝日出版社)、『ダーチャと日本の強制収容所』(未来社)、『イタリア女性文学史』(五柳書院)。
訳書:オリアーナ・ファラーチ『ひとりの男』(講談社)、ダーチャ・マライーニ『メアリー・ステュアート』(劇書房)、『シチーリアの雅歌』、『帰郷シチーリアへ』、『イゾリーナ』、『別れてきた恋人への手紙』(晶文社)、『澁澤龍彦文学館 ルネサンスの箱』(共訳、筑摩書房)、ナタリーア・ギンツブルグ『わたしたちのすべての昨日』『夜の声』(未知谷)、ほか。

小社刊のナタリーア・ギンツブルグの著作物
[わたしたちのすべての昨日]
[夜の声]
[小さな美徳]


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町へゆく道
ナタリーア・ギンツブルグ 著
2,500円(税別)

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