未知谷の刊行物【芸術】



 
彫刻家への手紙 現代彫刻の世界
酒井忠康 著
四六判上製416頁 3,400円(税別)
ISBN4-89642-068-3 C0071



飽くことなく彫刻を視つづけて、国内はもとより世界各地を巡る。石の彫刻に悠久の時を感じ、鉄の彫刻に錆の浸蝕を思い、巨大な作品に目を見はり、静かに佇立する作品のかたわらに身を寄せて、作品と作家の内面を探ろうとする。現代彫刻の沃野を展観する思索は、彫刻へのひたすらなる愛からはじまる。カラー2丁、図版110余点。


目  次


彫刻家への手紙―1 11/彫刻家への手紙―2 16/ジャコメッティについての覚え書 23/ミロの「石」 29/イサム・ノグチと日本 32/バックミンスター・フラーのことを、ちょっと 47/ジャン・ティンゲリーとミイー=ラ・フォレの森 51/K氏への手紙―ジョージ・リッキーに関する覚え書 57/E・チリーダの《風の櫛》をみた日のこと 62/イリヤ・カバコフ氏との一日 69/分泌された関係―トニー・クラッグ展をみて 74/ダニ・カラヴァンと共に 78
 
II
二十世紀の日本の彫刻 103/伝統の橋―高村光雲 110/佐藤忠良氏の仕事 117/舟越保武氏を悼む 132/不断の創意=柳原義達―I氏への手紙 135/不世出の彫刻家―堀内正和 141/回想のなかの向井良吉 152/浜田知明氏への手紙 156/斎藤義重―崩壊と構築 162
 
III
花は花で生ける―中川幸夫 171/鈴木治氏の「泥象」について 179/「動いている静止」―流政之 185/連続する出会い―飯田善國 192/心象の鏡―井上武吉 202/水の踊り―鈴木実氏を訪ねた日のこと 207/そりのあるかたち―澄川喜一 211/爽やかな例外として―宮脇愛子 233/石の彫刻家―山口牧生氏を悼む 242/保田春彦氏への手紙 249
 
IV
川上喜三郎氏の試み 255/米林雄一展に―手紙の形式をかりて 260/現代の課題―植松奎二 266/眞板雅文氏への手紙 272/西雅秋―終末の今日的な意味 279/深井隆氏への手紙 286/下次正一彫刻展に寄せて 291/彫刻家の内なる声―舟越桂 298/この、いまという時間―辻けい 301/滑川公一《CATS DANCE》について 305/石の片隅―和泉正敏 308/砂澤ビッキなら、どうする 310/「アトリエ風」が拓く、明日 313
 

彫刻の「現在」 319/野外彫刻をめぐる思索の旅 322/大地の造形十選 326/自然からの贈物 334/生きた彫刻公園―ファットーリア・ディ・チェレ 352/歳月とともに育むもの―Sさんへの手紙 359/野外彫刻とは何か? 365/野外彫刻展の現状 370/裸婦像のことから 375/課題は残った―トポスの復権 378/「ユカンボシ川河畔公園」の彫刻 381/「スキュルチュール江坂」の開館に寄せて 387/若い彫刻家たちへ―那覇にて 391
 
あとがき
400 
写真及び資料提供者 xii/記録と文献 v/初出一覧 i
 

酒井忠康 [さかい ただやす]
1941年北海道余市生まれ。
慶應大学文学部卒業。神奈川県立近代美術館勤務、現在、同館館長。維新期の美術をテーマとした処女作『海の鎖』で注目され、その後、美術評論家としても活躍する。近代日本美術論集として『野の扉』『影の町』『時の橋』『遠い太鼓』、現代彫刻論集として『彫刻の庭』『魂の樹』『森の掟』『彫刻の絆』(小沢書店)がある。また郷里、北海道余市での少年期を描いた異色の作品『海にかえる魚』(未知谷)がある。

小社刊の酒井忠康の著作物
[海にかえる魚]
[彫刻家との対話 現代彫刻の世界]
[ダニ・カラヴァン 遠い時の声を聴く]
[ある日の画家 それぞれの時]
[ある日の彫刻家 それぞれの時]
[風雪という名の鑿 砂澤ビッキ]


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彫刻家への手紙 現代彫刻の世界
酒井忠康 著
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