
|

|

|
|
津軽
|
太宰治 著 / みやこうせい 写真
|
四六判192頁カラー口絵32頁 2,000円(税別)
|
ISBN4-89642-163-9 C0093
|
|
|
太宰は「津軽」一作を読めば事足りる、と嘯いた同時代の作家もある。
太宰の作品でどうしてもこの一作だけを選ぶとするなら、という条件で「津軽」を挙げる知識人も多い。
太宰文学の主要テーマは人間疎外であり、そこからの復帰がさまざまな局面で語られる。それ故に現在も尚新しく、世界の文学として読み継がれている。中でも本作「津軽」は人を根底から支える故郷、大地を主題とする点で特異である。「世の母といふものはその子に甘い放心の憩ひを与える」と言うが、この母は故郷と置き換えて差し障りなかろう。つまりこの「津軽」は、大地に根差す真正の「人の心と人の心の触れ合ひを研究」する愛の、故土である津軽を生きた姿で掴み、軽妙な筆致で描き切った太宰治の代表作といえる。
太宰の訪れた62年以前の5月、“津軽”はこんな風景だったろうか。
2006年5月取材、みやこうせい撮り下ろし写真50余点を収録。
|

|

|
目 次
|
頁
|
序編
|
5
|
本編
|
31
|
一 巡礼
|
31
|
二 蟹田
|
40
|
三 外ヶ浜
|
68
|
四 津軽平野
|
113
|
五 西海岸
|
149
|

|