未知谷の刊行物【海外文学】



 
挽歌 Treny
《ポーランド文学古典叢書》第1巻

ヤン・コハノフスキ 著 / 関口時正 訳 / 菊地信義 装幀
四六判上製96頁 1,600円(税別)
ISBN978-4-89642-701-1 C0398



これまであなたは、かうした災難に遭つた他の人を慰めてきましたが、
  これからも自らの不幸より、他人の不幸に敏くあり続けられますか?
    …………
時の作戦とは何でせう? それは、古き事を新しき事もて駆逐すること。
  新しいとは言へど、より喜ばしい事もあれば、
時には前と変はらぬ事もありませう。考える力のある者は、
  不幸の訪れるより早くこれを見破り、過ぎ去つたことは二度と引き戻さず、
来たるべきことを見通し、心を両の運命に備へおくものです。
  このことを忘れずに、息子よ、人間の災難は人間らしく
堪へてゆきなさい! 悲しみも喜びも、その《主》はただ一人」
  ここで母は消えた。――私も目が醒めた。――がしかし、
母の言葉を夢に聞いたのか、現に聞いたのか、私にはまるで自信がないのだ。
(「挽歌十九 或ひは夢」より)
 
《ポーランド古典文学叢書》について
度重なる分割、ホロコースト等の悲劇を経て今なお「ポーランド」という国が存在するのは、彼らが自らにまつわる物語=歴史を記し、有機的かつ実効性ある緊密禁固な文学空間を築いてきたからこそ、という言い方には一定の説得力があり、ポーランド語「帝国」の呼称さえ可能である。この、世界文学の中でも一種独自の境地に達したポーランド文学を体系的に紹介。2019年の日本ポーランド国交100年までを一応の目標として順次刊行予定。
 
本書の出版はポーランド広報文化センターの助成により可能になりました。


目  次

挽歌一
12 
挽歌二
14 
挽歌三
18 
挽歌四
20 
挽歌五
22 
挽歌六
24 
挽歌七
28 
挽歌八
30 
挽歌九
32 
挽歌十
34 
挽歌十一
36 
挽歌十二
38 
挽歌十三
42 
挽歌十四
44 
挽歌十五
46 
挽歌十六
50 
挽歌十七
56 
挽歌十八
62 
挽歌十九 或ひは夢
66 
解説
77 
年譜
89 

ヤン・コハノフスキ [Jan Kochanowski]
1530年スィツィーナ(ポーランド)生、1584年ルブリン(ポーランド)没。19世紀にアダム・ミツキェーヴィチが出現する以前のポーランド文学において最も傑出した詩人とされる。ラテン語でも執筆した。その文学には、ギリシア・ローマ古典文化の継承に代表されるルネッサンス期欧州共通の特質に加えて、宗教的寛容、田園生活の礼讃、鋭い民族意識といったポーランド的特徴を見て取ることができる。
 
関口時正 [せきぐち ときまさ]
1951年生まれ。東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科修士課程(比較文学比較文化)修了。東京外国語大学名誉教授(ポーランド文化)。著書に『白水社ポーランド語辞典』(共著)、訳書にJ・イヴァシュキェヴィッチ著『尼僧ヨアンナ』(岩波文庫)、J・コット著『ヤン・コット 私の物語』、C・ミウォシュ著『ポーランド文学史』(共訳、未知谷)、『ショパン全書簡1816〜1830年――ポーランド時代』(共訳、岩波書店)などがある。

ポーランド古典文学叢書
[ソネット集 Sonety 《ポーランド文学古典叢書》第2巻]
[バラードとロマンス 《ポーランド文学古典叢書》第3巻]
[コンラット・ヴァレンロット 歴史物語――リトアニア人とプロイセン人の故事より 《ポーランド文学古典叢書》第4巻]
[ディブック ブルグント公女イヴォナ 《ポーランド文学古典叢書》第5巻]
[ヴィトカツィの戯曲四篇 《ポーランド文学古典叢書》第6巻]
[人形 《ポーランド文学古典叢書》第7巻]
[祖霊祭 ヴィリニュス篇 《ポーランド文学古典叢書》第8巻]
 
小社刊のポーランド文学関連の著作物
[ポーランド文学史]


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挽歌 Treny
《ポーランド文学古典叢書》第1巻

ヤン・コハノフスキ 著
1,600円(税別)

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