未知谷の刊行物【海外文学】



 
ほらふき男爵の大冒険談異聞
谷口江里也 著 / G.A.ビュルガー 原作 / ギュスターヴ・ドレ 絵
A5判上製176頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-763-9 C0097




神曲や失楽園、ドン・キホーテ等の古典文学を超絶技巧の木版画でヴィジュアル化し、時代の寵児となったドレ。ジョルジュ・サンドやナポレオン3世らも愛読したというその目くるめく版画本のエッセンスを追体験! ドイツ発祥の大ぼら話を徹底的に視覚化した版画151点収録。天銀。



目  次

はじめに

第1話 ロシアへの旅 その1 雪の中の旅

第2話 ロシアへの旅 その2 巨大な狼
11 
第3話 ロシアへの旅 その3 退役将軍の話
13 
第4話 鴨を撃って仕留めた話
15 
第5話 たくさんの鴨を獲った話
17 
第6話 たくさんのシャコを獲った話
21 
第7話 黒狐の毛皮の話
22 
第8話 巨大なイノシシを手に入れた話
23 
第9話 大鹿の話
25 
第10話 巨大熊の話
27 
第11話 絶体絶命のピンチを脱した話
29 
第12話 気が狂った外套の話
31 
第13話 愛犬の話 その1
35 
第14話 愛犬の話 その2
41 
第15話 愛馬の話 その1
43 
第16話 愛馬の話 その2
49 
第17話 トルコ軍の捕虜になった話 その1
53 
第18話 トルコ軍の捕虜になった話 その2
57 
第19話 解放されて家路についた話
59 
第20話 我輩の最初の航海の話
64 
第21話 セイロン島での話
69 
第22話 我輩の二回目の航海の話
74 
第23話 大魚の中で暴れた話
79 
第24話 巨大な気球の話
82 
第25話 エジプトへの旅の話
86 
第26話 トルコに戻った我輩の話
97 
第27話 ミュンヒハウゼン男爵の下男の話
108 
第28話 再びミュンヒハウゼン男爵の話
113 
第29話 ミュンヒハウゼン男爵の家系の話
128 
第30話 ミュンヒハウゼン男爵の父上の話
130 
第31話 長い休養をとった話
134 
第32話 白熊の大群に遭遇した話
136 
第33話 愛犬のポインターの話
141 
第34話 再び月へ行った話
143 
第35話 期せずしてあらゆる世界を巡った話
149 
この本について 谷口江里也
171 

G.A.ビュルガー [Gottfried August Bürger]
1747〜1794年、ドイツの詩人。代表作『レノーレ』は人気を博し、英語やフランス語やロシア語にも翻訳されました。民話にも詳しく、語学も堪能で教職や官職にもつき結婚もしましたが、もともと奔放な性格でもあり、生活は楽ではありませんでした。『ほらふき男爵の大冒険談』は、18世紀のプロイセン(現在のドイツ)に実在した貴族のミュンヒハウゼン男爵がモデルで、男爵は自身の経験や伝承の民話などを周囲に語り聞かせることが好きでしたが、話が上手だった彼の話を密かに書き写した人物が匿名で出版した本がイギリスで翻訳加筆されて出版されたものを詩人のビュルガーがポエティックに改変し加筆してドイツで出版したものが評判になり、それが『ほらふき男爵の大冒険談』の底本とされています。本書はさらに各国語で翻訳されたり子ども向けに編集されたりなどして、世界中で親しまれました。
 
ギュスターヴ・ドレ [Gustave Doré]
1832〜1883年、フランスのアルザス地方ストラスブールの生まれ。幼い頃から画才を発揮。16歳の時にパリに出て挿し絵画家として活躍し始めるが、当時流行していた風刺画が肌に合わず、24歳の時、自らの表現力と木口木版の可能性を最大限に発揮した『さすらいのユダヤ人の伝説』をセルフプロデュース。文学空間を大量の画像によって物語る、後の映画にも通じる方法を編みだし、『神曲』『聖書』『失楽園』『ドン・キホーテ』『ロンドン巡礼』などを矢継ぎ早に発表して時代の寵児となった。さまざまな才能に恵まれ、ヴァイオリンの名手であり、油絵や彫刻なども手がけ、晩年にはカテドラルのファサードをデザインするなど建築にも興味を示したヴィジュアル時代の幕を開けた視覚表現史上の最重要画家の一人。『ほらふき男爵の大冒険談』は、親友の詩人テオフィル・ゴーティエがビュルガー版をフランス語に翻訳加筆したものにドレが内容に合わせて滑稽な挿絵を施したもので、ドレはいわゆる『B・Dバンド・デシネ(漫画表現)』のパイオニアでもありました。本書の絵は、このドレ版に掲載されたものです。
 
谷口江里也 [たにぐち えりや]
詩人、ヴィジョンアーキテクト。石川県加賀市出身、横浜国立大学工学部建築学科卒。1976年にスペインに移住。帰国後ヴィジョンアーキテクトとしてエポックメイキングな建築空間創造やヴィジョナリープロジェクト創造&ディレクションを行うとともに、言語空間創造として多数の著書を執筆。音羽信と言う名のシンガーソングライターでもある。主な著書に『画集ギュスターヴ・ドレ』(講談社)、『ゴメスコレクション、100年前のヨーロッパ』(小学館)、『ドレの神曲』『ドレの旧約聖書』『ドレの失楽園』『ドレのドン・キホーテ』『ドレの昔話』(以上宝島社)、『鳥たちの夜』『鏡の向こうのつづれ織り』『空間構想事始』(以上エスプレ)、『イビサ島のネコ』『天才たちのスペイン』『旧約聖書の世界』『視覚表現史に革命を起こした天才ゴヤの版画集1〜4集』『愛歌(音羽信)』『随想奥の細道』『リカルド・ボフィル作品と思想』『理念から未来像へ』『異説ガルガンチュア物語』『いまここで』『メモリア少年時代』『島へ』『夢のつづき』『夢のなかで』『ヴィジョンアーキテクトという仕事』『ギュスターヴ・ドレとの対話』『ジャック・カロを知っていますか?』『わかれみち』『福原義春さんとの対話』『ミロの言葉』(以上、未知谷)など。翻訳書に『プラテーロと私抄』(ファン・ラモン・ヒメネス著、未知谷)。主な建築空間に《東京銀座資生堂ビル》《ラゾーナ川崎プラザ》《レストランikra》《軽井沢の家》などがある。

小社刊の谷口江里也の著作物
[イビサ島のネコ]
[天才たちのスペイン]
[旧約聖書の世界]
[ロス・カプリチョス 視覚表現史に革命を起した天才ゴヤの第一版画集]
[戦争の悲惨 視覚表現史に革命を起した天才ゴヤの第二版画集]
[ラ・タウロマキア(闘牛術)/ロス・ディスパラテス
視覚表現史に革命を起した天才ゴヤの第三・四版画集
]
[随想 奥の細道 今こそ活きる芭蕉のヴィジョン]
[リカルド・ボフィル 作品と思想 RBTAの仕事を通して知る建築的時空間創造]
[理念から未来像へ 憲法を正しく読めばこんな国]
[異説ガルガンチュア物語]
[いまここで]
[メモリア少年時代]
[島へ]
[夢のつづき]
[ヴィジョンアーキテクトという仕事]
[ギュスターヴ・ドレとの対話]
[夢のなかで]
[ジャック・カロを知っていますか?]
[わかれみち ヴィジョンアーキテクトが見つめた歴史]
[福原義春さんとの対話]
[ミロの言葉]
 
小社刊の音羽信の著作物
[愛歌 ロックの半世紀]
 
小社刊の谷口江里也関連の著作物
[プラテーロと私抄 アンダルシア哀歌]


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ほらふき男爵の大冒険談異聞
谷口江里也 著 / G.A.ビュルガー 原作 / ギュスターヴ・ドレ 絵
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