G.A.ビュルガー [Gottfried August Bürger]
1747〜1794年、ドイツの詩人。代表作『レノーレ』は人気を博し、英語やフランス語やロシア語にも翻訳されました。民話にも詳しく、語学も堪能で教職や官職にもつき結婚もしましたが、もともと奔放な性格でもあり、生活は楽ではありませんでした。『ほらふき男爵の大冒険談』は、18世紀のプロイセン(現在のドイツ)に実在した貴族のミュンヒハウゼン男爵がモデルで、男爵は自身の経験や伝承の民話などを周囲に語り聞かせることが好きでしたが、話が上手だった彼の話を密かに書き写した人物が匿名で出版した本がイギリスで翻訳加筆されて出版されたものを詩人のビュルガーがポエティックに改変し加筆してドイツで出版したものが評判になり、それが『ほらふき男爵の大冒険談』の底本とされています。本書はさらに各国語で翻訳されたり子ども向けに編集されたりなどして、世界中で親しまれました。