未知谷の刊行物【海外文学 / チェーホフ・コレクション】
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カシタンカ
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アントン・P・チェーホフ 著 / ナターリャ・デェミードヴァ 絵 / 児島宏子 訳
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A5判総カラー88頁 2,000円(税別)
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ISBN4-89642-114-0 C0097
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ツヤツヤ輝やく赤毛のカシタンカは、その名(栗)のようにかわいい仔ギツネそっくりのイヌ。ある日、彼女は主人のお供で街に出掛け、あまりの嬉しさに散歩の途中ではしゃぎすぎて、迷子になってしまう。ひとりぽっちで暗闇にこごえるカシタンカを迎えるのは……
チェーホフ通のロシア人が第一に薦める短篇、新訳によるオリジナル絵本
主人公のイヌのカシタンカは、なんとイヌらしいイヌだろうか。イヌの可愛さをすべて持っている。イヌだけでなくネコもガチョウも、みんな鮮やかに描かれていて、読んでいるうちに動物というより、なんだか自分たち人間のお話のような気がしてくる。そして、カシタンカが、いや物語すべてが心からいとおしくなってくる。そんな気持ちこそ、チェーホフが私たちに贈ってくれた、それこそ目に見えないことなのかもしれない。……目に見えないものとの出会いはこの世に無数にあるに違いないという予感がする。好奇心とおびえと、そしてなぜか分らないが、喜びが同時にやってくる。ああ、こんな気持ちこそ生きているという証ではないだろうか。(「訳者あとがき」より)
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目 次
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頁
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1 愚かな行い
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5
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2 謎めいた見知らぬ人
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18
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3 新しいとても愉快な仲間たち
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27
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4 聞いたことも見たこともないこと
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36
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5 いや、きみって天才だね!
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41
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6 心さわぐ夜
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45
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7 どうしようもない初舞台
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59
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訳者あとがき――『カシタンカ』によせて
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81
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アントン・P・チェーホフ
[Anton Pavlovich Chekhov] (1860―1904)
1庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を養いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。本書「カシタンカ」の他「ロスチャイルドのヴァイオリン」「ステーピ」「サハリン島」「中二階のある家」「犬を連れた奥さん」等の中・短篇、四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い。
ナターリャ・デェミードヴァ
カザン市生れ。舞台美術をカザンの美術学校で学ぶ。
1980年、国立モスクワ映画大学(当時は全ソ映画大学)美術学科に入学。レフ・ミリチン教授の工房に所属。
1987年、同大学を卒業し、サユースムリトフィルム美術部に就職。
現在は本の装幀を多く手がける。
児島宏子 [こじま ひろこ]
映画、音楽分野の通訳、翻訳、執筆に広く活躍。訳書に『ドルチェ・優しく』(岩波書店)、『チェーホフは蘇る』(書肆山田)、『チェブラーシュカ』(平凡社)、『きりのなかのはりねずみ』『きつねとうさぎ』(福音館書店)、『アオサギとツル』(未知谷)等。日本絵本賞ほか受賞。
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