未知谷の刊行物【海外文学 / チェーホフ・コレクション】



 
可愛い女
アントン・P・チェーホフ 作 / ナターリャ・デェミードヴァ 絵 / 児島宏子 訳
A5判総カラー64頁 2,000円(税別)
ISBN4-89642-146-9 C0097



トルストイをして「素晴しい大作家だ」と四日も続けて朗読させた真珠の如き作品。
人を愛すことのできる女性、その可愛い女の典型として描かれた主人公オーレンカ。
 
女性の愛らしさはデフォルメされ見事にオーレンカに収斂されている。チェーホフも彼女を好きだったのではないだろうか。《……作者の「可愛い女」に対する態度には、嘲笑など少しもなく、これはむしろ可愛い女にたいする哀しみを透かした繊細なユーモアであり、とてもかわいい作品です》
“可愛い女”ДушечкаはДуша(魂、心)という言葉から派生している。オーレンカは心根がやさしく人を思う気持ちにあふれている。それがオーレンカの個性になるほどまでも、彼女の自我を侵食する。そうした姿がまったく見事にあざやかに描かれている。人を気遣わずにはいられない気持ち。厳しい自然の中で一人では決して生き抜くことができなかった人々。広大で一人一人の距離がどこよりも大きいロシアでは、人々の孤独さもひとしおである。“山と山は出会わないが、人と人は出会う”という諺通り、人は出会い、出会いは至福のひと時となり、お互いを熱く思いやることになる。……(「訳者あとがき」より)

アントン・P・チェーホフ
[Anton Pavlovich Chekhov]
(1860―1904)
庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。本書「可愛い女」の他「カシタンカ」「ロスチャイルドのバイオリン」「大学生」「ステーピ」「サハリン島」「中二階のある家」「犬を連れた奥さん」等の中・短篇、四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い。
 
ナターリャ・デェミードヴァ
カザン市生れ。舞台美術をカザンの美術学校で学ぶ。
1980年、国立モスクワ映画大学(当時は全ソ映画大学)美術学科に入学。レフ・ミリチン教授の工房に所属。1987年、同大学を卒業し、サユースムリトフィルム美術部に就職。現在は本の装幀を多く手がける。
絵本に『カシタンカ』がある。
 
児島宏子 [こじま ひろこ]
映画、音楽分野の通訳、翻訳、執筆に広く活躍。訳書に『ドルチェ・優しく』(岩波書店)、『チェーホフは蘇る』(書肆山田)、『チェブラーシュカ』(平凡社)、『きりのなかのはりねずみ』『きつねとうさぎ』(福音館書店)、『アオサギとツル』『カシタンカ』『ロスチャイルドのバイオリン』『大学生』(未知谷)等。日本絵本賞ほか受賞。

チェーホフ・コレクション
[中二階のある家 ある画家の物語]
[カシタンカ]
[ロスチャイルドのバイオリン]
[チェーホフとの恋]
[大学生]
[たわむれ]
[北ホテル48号室 チェーホフと女性たち]
[すぐり]
[少年たち]
[いいなずけ]
[箱に入った男]
[僧正]
[恋について]
[泥棒たち]
[谷間で]
[黒衣の修道僧]
[チェーホフ自身によるチェーホフ]
[首にかけたアンナ]
[エゴール少年 大草原の旅]
[モスクワのトルゥブナヤ広場にて]
[ワーニカ]
[チェーホフのこと]
[チェーホフさん、ごめんなさい!]


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可愛い女
アントン ・P・チェーホフ 作
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