未知谷の刊行物【海外文学 / チェーホフ・コレクション】



 
恋について
アントン・P・チェーホフ 作 / イリーナ・ザトゥロフスカヤ 絵 / 中村喜和 訳
A5判上製52頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-251-1 C0097



雨に降られ押しかけ客となった獣医と中学校教師
主人のインテリ地主アリョーヒンは問わず語りに
若かりし頃の恋の話を語り出す……
地方裁判所副所長の妻アンナ・アレクセーエヴナに恋し
互いの気持ちを口には出さず心だけ通じ合う二人
夫の転勤で引き裂かれる二人の運命は――
 
チェーホフとの恋』(未知谷)に綴られた
人妻アヴィーロワとの秘められた恋
作家本人が肯定も否定もしなかった悲恋が
アリョーヒンに重ね合わされ展開する
チェーホフ実体験の“愛のかたち”
三部作『箱に入った男』『すぐり』『恋について』完結!

アントン・P・チェーホフ
[Anton Pavlovich Chekhov]
(1860―1904)
庶民の子として生まれ、中学の頃から苦学を重ねた。モスクワ大学医学部在学中も家計を助けるため、ユーモラスな短篇を多数の雑誌に発表。社会的関心も高く、結核を患いつつ社会活動や多彩な創作を展開した。本書「恋について」の他「カシタンカ」「ステーピ」「サハリン島」「中二階のある家」「犬を連れた奥さん」等の中・短篇、四大戯曲といわれる「かもめ」「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「桜の園」等がある。鋭い視線で市井に取材し、ありふれた出来事の中に人生の深い意味を描き込み、社会の醜さを描きながらも明るい未来を予感させる作品が多い。
 
イリーナ・ザトゥロフスカヤ
1954年モスクワの画家の家庭に生まれる。幼少時から詩を創り絵を描くが、絵画とグラフィックを正式に学び、最初の個展は1989年のロンドン、以後世界各地で開催。2002年モスクワ美術家同盟よりディプロムを授与される。フレスコ、絵画、陶器、書籍デザイン、詩作、刺繍等広範囲に活躍。作品は12カ国の美術館に収蔵され、個人コレクションも多い。本書の他、日本版オリジナル絵本として『ロスチャイルドのバイオリン』『大学生』『すぐり』『箱に入った男』(未知谷)。
 
中村喜和 [なかむら よしかず]
一橋大学でロシア語を学ぶ。日本貿易振興会勤務の後、東京大学、一橋大学、共立女子大学で、ロシア語を教える。専攻はロシア文化史。日露関係史にも関心をもち、論考を発表。著書・訳書は『ロシア中世物語集』(筑摩書房)、『ロシア民話集』(上下、岩波文庫)、『聖なるロシアを求めて』(平凡社、大佛次郎賞受賞)、『ロシアの風』(風行社)、『箱に入った男』『僧正』(未知谷)等。

チェーホフ・コレクション
[中二階のある家 ある画家の物語]
[カシタンカ]
[ロスチャイルドのバイオリン]
[チェーホフとの恋]
[大学生]
[可愛い女]
[たわむれ]
[北ホテル48号室 チェーホフと女性たち]
[すぐり]
[少年たち]
[いいなずけ]
[箱に入った男]
[僧正]
[泥棒たち]
[谷間で]
[黒衣の修道僧]
[チェーホフ自身によるチェーホフ]
[首にかけたアンナ]
[エゴール少年 大草原の旅]
[モスクワのトルゥブナヤ広場にて]
[ワーニカ]
[チェーホフのこと]
[チェーホフさん、ごめんなさい!]


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アントン・P・チェーホフ 作
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