未知谷の刊行物【海外文学】



 
森のスケッチ
極東ロシア・アムールの動物たち

フセーヴォロド・P・シソーエフ 著 / 岡田和也 訳
四六判上製160頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-415-7 C0097



百頭のクマを仕留め、
生後二年の牝トラをひとりでつかまえた経験のある
極東ロシアの狩人、シソーエフ
地理学者、探検家、郷土誌研究家、博物館員
社会活動家、そして、作家――
狩猟や極東調査探検の経験のすべてが創作のもととなり
彼は自身の著作を「鉛筆によるスケッチ」と呼ぶ
学者でも到底追いつけない驚くばかりの博識で
迫真の間合いと喜びが心臓の音が聞こえんばかりに描かれる
森林をかけめぐり、山を越え、
野生動物たちは生き生きと森のなかを歩いてゆく
豊かなアムールの自然をつむぐ
世界的動物作家による、児童読みもの
 
ロシヤ文学には「オーチェルク」という散文のジャンルがあって、その主な特徴は、写生、実写、自然描写であり、ほかのジャンルと比べて、虚構、作りもの、空想の産物の演じる役割がはるかに小さいことだそうです。シソーエフさんの「オーチェルク」、この現代の「猟人日記」を手に取られるみなさまの心には、そんな「素」の風景がどのように映りますでしょうか。(「訳者あとがき」より)


目  次

狩猟官

マンモスの牙を求めて
 海辺で日和を待つ 35
 古いロシヤの村ネリカーン 37
 とびきり美しいもの 40
 マンモスの牙 44
 アヤーンの夢想家たち 47
33 
命の水の川
51 
ヘフツィールでの三日間
69 
新年の物語 狩猟学者ペレカートフが私に語ったこと
83 
熱き氷上
 カワカマス釣り 95
 ウスーリシロザケ釣り 102
 タイメン釣り 106
93 
ダーチャの一件 実話
111 
クマとの一期百会
117 
 訳者あとがき
147 

フセーヴォロド・P・シソーエフ
[Всеволод Петрович Сысоев]

1911年ウクライナ・ハリコフ生まれ。モスクワの全ソ連邦毛皮原料畜産大学卒業後、ハバーロフスクに移り住む。百頭のクマを仕留め、5頭のトラの生け捕りに参加し、1959年には生後2年のトラをひとりで生け捕った経験がある。作家、探検家、狩猟学者、地理学者、 郷土研究家、社会活動家と多彩な顔を持ち、1950年『ハバーロフスク地方における狩猟』の処女出版以降、極東の自然を舞台にした作品を10数冊上梓、ロシア国内はもとより各国で翻訳される。代表作は『黄金の虎 リーグマ』。2011年ロシア・ハバーロフスクで逝去。
 
岡田和也 [おかだ かずや]
1961年浦和市生まれ。早稲田大学露文科卒。元ロシア国営放送会社「ロシアの声」ハバーロフスク支局特派員。現在、新聞「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」翻訳員。訳書に、シソーエフ著/パヴリーシン画『黄金の虎 リーグマ』(新読書社)、ヴルブレーフスキイ著/ホロドーク画『ハバロフスク漫ろ歩き』(リオチープ社)、アルセーニエフ著/パヴリーシン画『デルス・ウザラー』(群像社)、シソーエフ著/森田あずみ絵『ツキノワグマ物語』『森のなかまたち』『猟人たちの四季』『北のジャングルで』(以上未知谷)がある。

小社刊のフセーヴォロド・P・シソーエフの著作物
[ツキノワグマ物語 極東ロシア・アムールの動物たち]
[森のなかまたち 極東ロシア・アムールの動物たち]
[猟人(かりうど)たちの四季 極東ロシア・アムールの動物たち]
[北のジャングルで 極東ロシア・アムールの動物たち]
 
小社刊の岡田和也の著作物
[雪とインク アムールの風に吹かれて 1989〜2011]
[ハバーロフスク断想 承前雪とインク]
 
小社刊の岡田和也関連の著作物
[ヘフツィール物語 おとぎばなしの動物たちとふたりの女の子の
友情についてのたのしくておかしくてほんとうのようなおはなし
]
[朝鮮人蔘]
[西比利亜の印象]
[四季]
[イスカリオテのユダ L・N・アンドレーエフ作品集]


この商品は下のフォームからご注文いただけます。
翌営業日に小社から折り返し内容確認のメールをさしあげますので、
万が一、小社からのメールが届かない場合は、
お手数ですが、電話等でお問い合わせくださるようお願いします。
 
なお、他の商品も合わせてご注文くださる場合などは、
注文方法]をご覧のうえ「買い物カゴ」をご利用ください。
このフォームは「買い物カゴ」とは連動していませんのでご注意ください。
書   名
著  者
単 価
冊数
森のスケッチ
極東ロシア・アムールの動物たち
フセーヴォロド・P・シソーエフ 著
1,800円(税別)

お 名 前

郵便番号
000-0000の形で正確にご記入ください。
ご 住 所




※アパート・マンションの場合は号数までご記入ください。
電話番号

Eメール

このページの感想や小社へのご意見・ご要望・質問などをお聞かせ下さい。






 


[HOMEへ][新刊案内へ][全点リストへ]["海外文学"リストへ][前コードの書籍へ][次コードの書籍へ]

未知谷