未知谷の刊行物【海外文学】



 
バリエール越え  1914―1916
ボリース・パステルナーク 著 / 工藤正廣 訳・解説
四六判上製144頁 1,600円(税別)
ISBN4-89642-056-X C0098



ウラルの恋、ウクライナの恋、そしてドイツの恋。
異性への愛、その具体性を超え、情熱を自然へ宇宙へと転化させ、木々や星、風や花々、雷雨や雪、自然の事物や現象をロシアアヴァンギャルドの絵画性で描写した第二詩集。

ぼくは生きることの目的を理解した
そしてぼくはその目的を目的として崇める――
この目的は――四月がそうであるところのものと
ぼくはとても和解しえないと 確認することだ
 
ひとすじ帯になってモミの木からモミの木へ
ハンの木からハンの木へ
鉄の 斜めの
 
液状の そして道路の雪の中へ
まるで鍛冶屋の手のなかの炭のように
しゅうしゅう音たてて果てることなく
吸いついた空焼けの流れが にじんだことを
 
教会の鐘の音が一〇プードの重量であることを
鐘楼守は計量係に採用されたのだということを
雪解けのしたたり 涙のせいで 精進のせいで 
こめかみが痛いということを


目  次

対話・エチュードと物語性

序詞・宇宙へ、バリエール

中庭 20/悪夢 24/ありうることだ 28/プレスニャの一〇周年(断章) 30/ペテルブルグ 35〈雪解けになって店々から〉 43/冬の空 46/たましい 48/〈ひととはちがう 毎週毎週じゃない〉 50/解き放たれた声 51/吹雪 53/ウラルはじめて 58/河の流氷 60/〈ぼくは生きること その目的を理解した〉 62/春 64/イワカ 70/雨つばめ 72/しあわせ 74/こだま 77/三つのヴァリアント 79/七月の雷雨 82/雨のあと 86/即興曲 88(ロシア語原詩 90/*ローマ字翻 91)/バラード 92/風車小屋たち 103/汽船で 110/物語詩から(二つの断章)114/マールブルグ 121
 
追記
129 
あとがき*「わが魂のうちなる魂に」
137 
〈〉付きのタイトルは原書では無題

小社刊のボリース・パステルナークの著作物
[わが妹人生 1917年夏]
[初期 1912―1914 あるいは処女詩集から]
[晴れよう時 1956―1959]
[早朝列車で 1936―1944]
[第二誕生 1930―1931]
[主題と変奏 1916―1922]
[リュヴェルスの少女時代]
[物語]
[パステルナーク全抒情詩集]
[ドクトル・ジヴァゴ]
 
小社刊の工藤正廣の著作物
[TSUGARU (つがる)――物語の声・文体論レッスン――]
[ロシアの恋]
[片歌紀行 今に生きる建部綾足]
[永遠と軛 ボリース・パステルナーク評伝詩集]
[アリョーシャ年代記 春の夕べ]
[いのちの谷間 アリョーシャ年代記2]
[雲のかたみに アリョーシャ年代記3]
[郷愁 みちのくの西行]
[西行抄 恣撰評釈72首]
[チェーホフの山]
[〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅]
[1187年の西行 旅の終わりに]
[ポーランディア 最後の夏に]
[没落と愛 2023 РАЗОРЕНИЕ И ЛЮБОВЬ 2023г.]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物
[シャーマンとヴィーナス]
[中二階のある家 ある画家の物語]
[蒼ざめた馬 漆黒の馬]
[夕べ ヴェーチェル]
[機械と狼]
[ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄]
[]


この商品は下のフォームからご注文いただけます。
翌営業日に小社から折り返し内容確認のメールをさしあげますので、
万が一、小社からのメールが届かない場合は、
お手数ですが、電話等でお問い合わせくださるようお願いします。
 
なお、他の商品も合わせてご注文くださる場合などは、
注文方法]をご覧のうえ「買い物カゴ」をご利用ください。
このフォームは「買い物カゴ」とは連動していませんのでご注意ください。
書   名
著  者
単 価
冊数
バリエール越え 1914―1916
ボリース・パステルナーク 著
1,600円(税別)

お 名 前

郵便番号
000-0000の形で正確にご記入ください。
ご 住 所




※アパート・マンションの場合は号数までご記入ください。
電話番号

Eメール

このページの感想や小社へのご意見・ご要望・質問などをお聞かせ下さい。






 


[HOMEへ][新刊案内へ][全点リストへ]["海外文学"リストへ][前コードの書籍へ][次コードの書籍へ]

未知谷