未知谷の刊行物【海外文学】



 
早朝列車で  1936―1944
ボリース・パステルナーク 著 / 工藤正廣 訳・解説
四六判208頁 2,000円(税別)
ISBN4-89642-110-8 C0098



40歳の詩人は新しい恋を得た。
グルジアの古都チフリスへの逃避行、
ジナイーダとの恋をスプリングボードに紡いだ、
戦争詩16篇を含む第七詩集。
 
広野の中の一つの小さな情景……
献身的庶民の勇敢な行為の物語――
ロシア国民の魂の軍勢に生きる安らぎを見る
これは詩人の理想と生きざまではないか――
30年代のスターリンの粛清から
41年ドイツ軍のソ連侵攻に始まる独ソ戦争
詩人が詩人でありえなかった嵐の時代に
〈ロシア大地〉の詩人たることを貫いた抒情詩集

まわりはことごとく一変するだろう。
首都は再建されるだろう。
眠っている子供たちを呼び起こした驚愕は
永久に許されないだろう。
 
顔にしわを刻ませた
恐怖は忘れられることはないだろう。
この代償として敵は
幾倍もの賠償を支払わなければならないだろう。
 
敵の砲撃は記憶に残るだろう。
ベツレヘムのヘロデ王のように
敵が好き放題をした時間は
ことごとく加算されるだろう。
 
新しい最良の時代がやって来るだろう。
目撃者たちは消えていくだろう。
不具者になった
小さき者たちの苦しみは忘れられはしない。
 
1941「恐ろしいお伽話」


目  次

芸術家
〈わたしの性にあうのは〉 8/〈在りし日々、わたしはチフリスの〉 10/〈住む家は慎ましいが、しかし〉 14/〈彼は立ち上がる。幾世紀〉 16/夭折した人に 20
 
夏のノートから
森の言葉 54/〈夜明けの広場の〉 56/〈囚われのセルビア女のように〉 58/〈蝋燭の灯りがどんなに力んでも日は昇らない〉 60/双子座 62/発着駅 64
 
ペレデルキノ
夏の日 52/松林 54/かりそめの不安 58/初冷え 61/樹氷 63/都市 66/魔物のワルツ 69/涙のワルツ 72/早朝列車で 75/ふたたび春 80/ツグミ 82
 
戦争についての詩篇
恐ろしいお伽話 88/一人住まい 89/前哨部隊 92/勇敢 94/古い公園 98/冬が近づく 103/マリーナ・ツヴェターエヴァの記憶に 106/残照 110(序〈時はわれわれを〉/1章〈むかしの作家は〉)/或る工兵の死 127/追撃 134/斥候兵 138/果てしない広がり 145/河口地方 149/甦ったフレスコ画 151/勝利者 155/春 157
 
解説 粛清と戦争の中で
1 新しい恋愛/2 グルジアの夏の旅/3 芸術家とスターリン/4 粛清の始まり/5 粛清の嵐/6 戦争詩篇
163 
訳者あとがき
204 
〈〉付きのタイトルは原書では無題

小社刊のボリース・パステルナークの著作物
[わが妹人生 1917年夏]
[初期 1912―1914 あるいは処女詩集から]
[バリエール越え 1914―1916]
[晴れよう時 1956―1959]
[第二誕生 1930―1931]
[主題と変奏 1916―1922]
[リュヴェルスの少女時代]
[物語]
[パステルナーク全抒情詩集]
[ドクトル・ジヴァゴ]
 
小社刊の工藤正廣の著作物
[TSUGARU (つがる)――物語の声・文体論レッスン――]
[ロシアの恋]
[片歌紀行 今に生きる建部綾足]
[永遠と軛 ボリース・パステルナーク評伝詩集]
[アリョーシャ年代記 春の夕べ]
[いのちの谷間 アリョーシャ年代記2]
[雲のかたみに アリョーシャ年代記3]
[郷愁 みちのくの西行]
[西行抄 恣撰評釈72首]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物
[シャーマンとヴィーナス]
[中二階のある家 ある画家の物語]
[蒼ざめた馬 漆黒の馬]
[夕べ ヴェーチェル]
[機械と狼]
[ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄]
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書   名
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冊数
早朝列車で 1936―1944
ボリース・パステルナーク 著
2,000円(税別)

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